先週だったか、古館伊知郎と小池栄子がMCで、最近やたらめったら増殖しているクイズ番組があった。
視聴者も参加できるこの番組はヒトの脳みそにスポットを当てていて、解答から得られるデータから、左脳人間なのか、右脳人間なのかを判別してくれるという。
偶然チャンネルをひねったら始まったので、いっちょチャレンジしてみた。
始めは左脳を使う問題からである。
単に左脳といっても、左脳の前、真ん中、後ろと調べていく。
すいすい答えるボク。
天才なんじゃないかと思っちった。
予定通り左脳はほぼ完璧といえる内容で終了。
この調子なら右脳もちょちょいのちょいやなと安心していたらズッこけた。
右脳問題がわかんねえ、わかんねえ。
イライラして途中でやめちった。
というわけで、ボクは普通に歩いてても左の方へ曲がっていってしまうほど、極端に左脳に偏った人間であることが、図らずも右脳問題リタイアにより判明した。
左脳は記憶とか計算とか何かそんなことを司っていて、右脳はイメージ、絵とか何かそんなのを司ってるらしい。
相対性理論で有名なアインシュアタインは右脳が異常に発達していたらしい。
逆に左脳は異常に未発達。
ようするに彼は、右脳で物凄い、とんでもない発見をしてるのに、左脳が未発達なため、それを上手く言葉で表現できなかったということらしい(「らしい」ばっかやな)。
それはそれで、悲惨だ。
やっぱりバランスよくがいいと思うのであるね。
将棋の羽生名人は対局中には右脳と左脳をバランスよく使っていると、情熱大陸でやっていた。
そう、将棋や麻雀は右脳を活性化させるのにもってこいなのだと、よく耳にする。
ボクがその2つを嗜んでいるにも関わらず、一向に上手く、強くならないのは、先のクイズの結果で明らかだ。試しに一度、お手合わせしませんか?
奇抜な発想とか、閃き能力が著しく欠けているのだ、ボクは。
あの長島茂雄氏が将棋が強いというのも、何かわかるような気がする。
閃きがユニフォーム着て、野球やってるようなもんやからね。
確かに、野村克也氏のように数々のデータを駆使し、緻密な野球をすることも重要だが、ときには発想の転換というか、そんなのが必要になってくることもある。
「プロ」という、いくところまでいったレベルの人たちが、さらに壁を突き破るのに、型に嵌っていてはイカンのだ。
入団当時の監督に、そんな変な打法は直せ!!と言われても頑なに自分の理論を貫いて、2軍で冷や水を飲まされ、埋もれていた鈴木一朗。
そんな鈴木一朗を、なかなか面白い選手がいると目を留め、登録名をイチローとし、起用した次の監督。
大打者イチローに「唯一の師」と言わしめた監督。
次の日の先発投手をビールの飲み比べをさせて決めた監督。
猫の目打線と呼ばれ、毎試合毎試合、打線を組替えて試合に挑んだ監督。
オリックス戦を友人4人で観戦しにいったとき、その日の7番バッターを当てようぜとなり、4人全員大外れで大爆笑した。
試合中も、試合前も飽きさせない野球を魅せてくれた…。
壮絶すぎる。
無理してたんですね、仰木監督。
ダメだ、涙が止まらない…、チクショー。
今日は右脳と左脳がグチャグチャになるまで飲むぞ!!