January 22, 2006

継続

祖母の葬式をするにあたって、迷っていたことがあった。
それは、近所のお寺さんで式をするか、遠くの場所で式をするかだった。
正直、近所でとなると、近所のおばはん連中が湧いてきよる。鬱陶しいだけだ。
でも、お寺の住職には昔からお世話になっていたので、そのお寺に決めた。

伯母さんと、その2人の息子は呼んだ(ボクは呼ぶなと言ったが)。
あと、母の姉夫妻や、妹の旦那の家族もきてくれた。
母の姉夫妻には祖父の遺産相続の際、お金を工面してもらった過去がある。
伯父さん家族にはかなりの金額を要求された。今で言うなら、我が愛車、パッソ4台は買える額だ。
どういう経緯でそんな金額になったかは知らないが、借家の件もあり、相当吊り上げられたのだろう。
我が家には、当然そんな金はなかったので、母の姉夫妻に借りたのだ。
また、母の良き相談相手でもあり、もう、我が家族は姉夫妻に足を向けて寝れないのだ。

伯母さんには念を押した。
今日で最後。もう、つながりはなくなった。だから、もう来るなと。


祖母の死去から1年以上経ったある日、我が家の笋ディスプレイに伯父さん家族の番号が表示された。
話があると。
こちらとしてはない、と断ると、そこからは伯父さん、伯母さんの独?壇場。
捲くし立てる捲くし立てる。もう、こっちが何を言っても聞こうとしない。
だから、途中から受話器を置いていた。
でも、よく聞いてみると「金をくれ」とは決して言わない。
何でかね?

実は両親は手を打っていた。
司法書士の方に入ってもらい、祖母ありき日に、生前贈与という形で、借家を含めた土地は全て、父と母の名義に変更していた(強引ではあるが)。
これを聞いてさらにエキサイトし出した伯父さん。
そんな話は聞いてないと。
そらそうや、貴様には言ってないんやから。

まあ、その日からは引っ切り無しにかかってきた。
「わしらも祖母から後は頼むと言われている」とか、さらには脅迫めいたことも言い出した。
「録音してますけど」と言うと、マンガみたいにすぐさま焦りだした。ちょっと笑った。
父の怒鳴り声が大きすぎて、ちゃんと録音されてなかったりするのだが。
録音は弁護士に言われたからである。
母の姉夫妻の紹介でお世話になることになった。
ほんと、姉夫婦にはお世話になってばっかり。

電話を着信拒否にしていたために、遂に、伯父さんは家に来た。別の日に伯母さんも来た。伯父さんにいたっては父の会社にも行っていたのだ。
前の会社の同僚の方がすぐに連絡をくれ、父は退職してると門前払いをしたそうだ。
伯父さんは父が退職してるのを知らず面食らってたと、前の会社の方は証言している。

父はインターフォン越しに答える。
夜だというのに、近所迷惑になるぐらいの大きな声で喋る伯父さん。通勤帰りの人も不思議がってたと、2階から覗き見ていた母が証言している。
相変わらずの内容だが、父に退職金はいくらもらったのだとか言い出したもんだから、父がキレた。
速攻、警察を呼んだ。
おまわりは2人来た。
伯父さんはおまわりの1人にずっと愚痴っていた。
実は伯父さんの息子も来ていた。
この息子は子供のころから、伯父さんに暴力を振るわれており、30歳を超えた今でも、伯父さんには逆らえないらしい。(シバいたったらええねん。勝てるやろ。お手伝いするねんけどな。)
警察には我が家のことを包み隠さず伝えた。
見回りもしてくれるようになった。

弁護士によると、相手が訴えてきた場合、こちらは払わないとダメだそうで。
その額は三分の一。
父と姉の折半のはずなのだが、母がこの家の養女という形になっているので、3等分になるのだそうだ。
こっちとしては裁判を起こせと口が酸っぱくなって異臭が漂うほどに言っているのだが、起こす気配は、今のところない。
何でかね?

被害者ヅラして延々と書き連ねておりますが、相手側にも言い分はあるでしょうし、近所の連中目線なら、全く違う内容になっていることでしょう。

でも、そんなこと知ったこっちゃありませんな。

今では、放火されるんじゃないかと戦々恐々としております。
どうせクソみたいな人生だし、される前に放火してさしあげようかなとも思いましたが、ギリギリのところで踏みとどまっているのは皆様のあたたかいコメントのおかげであります。
ありがとうございます。

ボクがこの記事を何のために載せたのかはわかりません。
同情してもらいたかったのかもしれません。
同じような悩みを持ってる方を勇気づけたかったのかもしれません。
もっと悲惨な体験をされてる方の話を聞き出して、自分が勇気づけられたかったのかもしれません。

正直、今、住んでるような古臭い町は嫌いです。
悪い噂ばかりがすぐに広まる、よそから越してきた者を受け入れないこの町が。
でも、そんな人ばかりじゃないんだ、見てくれてた人はちゃんといたんだなって思うときがありました。
祖母が亡くなったとき、ボクは涙が出ませんでしたが、そのときばかりは涙が止まりませんでした。
父も妹も母の姉夫妻も、そして母も。

最後に、お寺の住職が葬式でお経を読み終わった後、親族一同と、近所の連中を前に喋った内容を書かせていただいて、我が家の恥部晒しを終えます。


「わたしは小さい頃からTさん(祖母)を存じております。故人に対してこんなんことを言うべきではないのかもしれませんが、お家の縁側や、杖をついて散歩されてるときなど、いつも、こう、何か考え事をされてるような気難しそうな顔をされてましてね。まあ、正直、恐いなあと思っておりました。Hさん(祖父)の法事で御邪魔したさせていただいたときには、寝たきりのTさん(祖母)の元気なお声が聞こえてまいりました(笑)。Kさん(母)に『無理してるんちゃう?無理してあんたが倒れたら、どないすんの。』と言ったんですが、Kさんはいつも笑顔でね。時には笑いにして答えはりましてね。逆にその裏の苦しい胸の内を垣間見た気がしましたし、同時に、あっ、この人は相当できた人やなと、わたくしも見習わなければならないと、戒めております。ようやく自分の時間を持てるわけですが、Kさん、しばらくはゆっくり休んでください。」
Posted by foe1975818 at 14:14│Comments(12)TrackBack(0) ごあいさつ 

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この記事へのコメント
あっ、ひろゆきくんwよしゆきくん・・・
なんでそう打ったのか今にしてもわかりません。ごめんよw
去年の夏は、祖母と義妹がタッグを組んだりして
(私は一人暮らしだったんですが)
母を責めていたので、私はいたたまれなくなり実家に戻りました。
やっぱりさ、あんだけ言われていじめられてて嫌がらせされてて
介護ができる人って相当人間できてるよ。
この世の中で一番我慢強く美しいかもね。
見返りを求めず、尽くすことができるって言うのが。
私はできるんやろうか。いろいろ問題ありやけど、
優しかった叔父さんが元に戻ってくれるように
私も祈ってます。おばさんは無理っぽいけど。
洗脳なんかな?血がつながっていないのにね。
人間って怖いなと痛感。お母様ご苦労様です。
Posted by すい at January 22, 2006 14:57
介護なんてものは一生私には縁のないことだと決めています。
あんな気のおかしくなりそうな仕事は。
良かれと思いどんなにしてあげても 感謝されない、文句ばかり言われ、偉そうにされ、最後は忘れられる。
いっぺん死んだら?と思うような人の介護の仕事に就いたら(仕事でなくても)私は恐ろしい作戦を立ててしまいそうです。八つ当たりなんでしょうけど。
自分自身の身に起きた事より親の辛そうな姿を見る方が心苦しかったですね。
耐えるしかない親を守ろうと、子供ながらに大人に喧嘩を売ったこともありました。兄に至っては包丁まで持ち出したりなんかして。全く無力でしたけど。
あ! って、友達が言っていました(どないやねん)
Posted by 夕@rk. at January 22, 2006 22:01
自分このような状況に陥ったことないですが、
最初の章から読んでますが本当に凄まじいですね。
何か…。
おれ掛ける言葉が浮かばないっす。

失礼になるかもしれないし…。
ごめんなさいorz
Posted by chamunili at January 22, 2006 22:18
 
 うちも、もしかしたら、かなりもめるかもしれません。
 父方はもう済んだのですが、母方のじいちゃんが健在です。
 
 記事を読んで、相続に関しては、とにかく、周囲のものは口を出さないのが一番懸命なのかなって、思いました。
 
 うーん、それにしても、本当に難しい問題ですよねー。 
 
 
Posted by ある契約社員 at January 22, 2006 23:29
あえてコメントは控えてました。

うちも同じような事があります。

一つ思うのは、私たちの世代の考え方、
親たちの考え方、ばあさんたちの考え方、あるいは身の処し方、
どんな言い方でもあうんでしょうが、
それぞれが違うから、大変で、お互いいらいらきたりしますね。
うちのおかんにも、知らんふりすればいいのに、って思っちゃいますw

Posted by snow。 at January 23, 2006 11:43
何とか、私はもめない様に、努力したいですが…

旦那の親、今でももめる要素残ってるから、心配です。
Posted by チカ at January 23, 2006 17:04
‘正直、今、住んでるような古臭い町は嫌いです。悪い噂ばかりがすぐに広まる、よそから越してきた者を受け入れないこの町が。’
心より、同感します。
今、LENAがいる町がそうだからです。
そして、LENAはよそから来た者なのです。
必要以上この町の人とは関わりたくない故に、必要以上は出歩かない。
すると、また引きこもり人間なのよ、みたなヘンな目で見られる。
そのループです。
‘飛び出してしまいたい’と‘こんなトコで、何やってんやろ’の繰り返しです。

でも、よしゆきロビンソンさんが‘どうせクソみたいな人生だし’と思うのは、なぜかLENAがとても悲しい気持ちになります。
そんなことを考えてしまう時間ですら、よしゆきロビンソンさんの人生がもったいないです。
Posted by LENA at January 23, 2006 22:52
すいさん
うわー、嫌だね、タッグかい。
1対1で来いっちゅうねん。

オレも今後は親の面倒を見ないといけなくなるわけやけど、見返りを求めること自体が間違いなわけやもんね。
今まで世話になってるんやから。

伯父さんも伯母さんも無理。
もう、そういう時期でもないしね。



夕@rk.さん
仕事としては無理でも、やらなければいけなくなりますよ。
施設に入れればいいってわけでもないですしね。
包丁まで出るなんて物騒ですね。
不謹慎ですが、ある意味、守ろうとするためにそれぐらい本気やったんじゃないでしょうか。



チャムさん
いえいえ、謝らなくてもいいですよ。
どこにでも潜んでることですからね。
自分の家族は問題なくても、結婚した相手がってこともありますしね。
結婚相手にはけったいな親族がいないというのが重要事項になってるボクです。
Posted by よしゆきロビンソン at January 26, 2006 11:38
bobちゃ(。・"・。)ノ コン 
住職さんがわかってくれてたってこと お母さんホントに救われるよね^^
きっと町の人もわかっているけど・・・  なんだよね
お金が絡むと人間関係ぐちゃぐちゃになるね。ヤダヤダ・・・
実は私介護のお仕事してたことがあってさ、老人保健施設でなんだけど
そこの母体は脳梗塞、糖尿病、リウマチが得意分野の病院で
私がいた施設はかなり介護度の高い人ばっかだったんね。
でも私が仕事をやめた理由は仕事のきつさじゃなく、利用者さんの家族関係が
見ていられなくて・・・ 悪く言うとヘドが出るくらいの嫌な光景でした。
そんなんで、自分が泣いたり、気ぃもむのが馬鹿らしくなりやめちゃいました。
血が繋がってるんだから、お互い思いやり持てばいいのにね・・・
Posted by のん at January 26, 2006 11:41
ある契約社員さん
遺書なんかも、弁護士とか入れてやった方がいいのかもしれないです。
アメリカっぽいですけど。
それでももめるときはもめるんしょうが…。



snow。さん
考え方が違うのは当たり前なわけで、そこで双方が歩み寄らなければならないんですが、それが難しい。

ボクは旦那の役割が極めて重要であると考えます。



チカさん
脅してるわけではないですが、断固たる決意が必要になってくるときもあると思います。
Posted by よしゆきロビンソン at January 26, 2006 11:49
LENAさん
うちのような中途半端な集落に変な習性が多く見られます。
オレは長くこの町に住んでますが、変な目で見られてます。
町の行事にも参加しない、非協力的な奴だからでしょう。
でも、周りの状況は少しずつ変化してきています。
新しい人たちが引越ししてきて、そちらの方の人数が増えまくってきましたから。
どうなるか楽しみです。

もともと精神的に不安定な奴なんで、極度に「負」なことを書くことがあるんです。
オレのことを知ってる人間たちは笑ってくれてると思うんですが、にしても不用意な発言でしたね。
反省です。
Posted by よしゆきロビンソン at January 26, 2006 12:20
のんさん
介護施設で働く人は尊敬しますよ。
自分には到底出来ないですから。
とはいっても、そんなこと言ってられないですけど。

目の前で見させられるのは辛いですね。
オレなら発狂しますね。

アメリカみたいに、なんでもかんでも書面で交わして、約束を破ったら甚大なる罰を与えるとかしないとダメなのかなという気もしてきました。
Posted by よしゆきロビンソン at January 26, 2006 12:20