March 23, 2006

初めての女

野球のW杯が終わり、次はサッカーのW杯と昨日呟いたが、そうではなかった。
アラブの石油王が、石油で儲けて有り余った金を大盤振る舞いする世界最高賞金のレース「競馬のW杯」が、ドバイで日本時間の今週土曜深夜、別の表現をすれば日曜未明に行われる。

日本勢は、ドバイW杯創設以来、最高級メンバーで大挙ドバイへと出陣している。
砂の王者カネヒキリや、有馬記念でディープインパクトを破ったハーツクライが注目されているが、ボクが最も注目しているのはフラムドパシオンである。
彼の父親はクロフネ。
クロフネは現役時代、ドバイでのレースの前に故障で引退。
自らの夢を子供たちに託すこととなったわけだが、父親1年目にして早くも孝行息子、フラムドパシオンが現れた。

ボクは、誰が何と言おうと、今でもクロフネこそ世界一の砂の王者であると信じて疑わない。
もし、そんな世界一のクロフネに挑戦状を叩きつける権利を行使してもよい、「それなりの」馬を挙げるならば、ホクトベガという一頭の牝馬に一票を投じる。

ボクは、こんな波乱万丈な馬を他に知らない。
去年で言うところのディープインパクトの女版になるんじゃないかという、ベガという牝馬がホクトベガの同世代にいた。
「ベガはベガでもホクトベガが来るんじゃ!」
鼻息荒く穴党はそう意気込み、桜花賞、オークスでマイナー血統のホクトベガが、超良血のベガを薙ぎ倒すストーリーを夢見たが、武豊に操られたベガが人気通りその2レースを制した。

夏になると、ベガだけではなく、頭角を現してきた牝馬がウジャウジャ出現してきた。
一方、秋になっても、ホクトベガは詰めの甘さを拭い切れず、最後の一冠エリザベス女王杯を迎えた。
「ベガはベガでもホクトベガ!」
などと、穴党の威勢のいい声はどこへやら。
穴党の頭からは、忘却の彼方へと消え去っていたホクトベガ。

最後の直線。
数頭が一旦は先頭に立つという混戦の、内埒沿いからスルスルと抜け出してきたのは、まさかのホクトベガだ!!
「ベガはベガでもホクトベガ!」
実況の声が響く。
「ここで来るか!!!」
ボクが泣き叫ぶ。

漸くG気侶章を手に入れたホクトベガ。
G気鮠〕した馬というのは、当然、「強い馬」とされ、G犠〕後はハンデを課せられる。
つまり、ジョッキーの斤量が重くなるのだ。
ホクトベガもその例に漏れず、重い斤量を課せられ、勝てない日々が始まり、続いた。
G犠〕という勲章が、まさに重荷になっていったのである。

そんな彼女に転機が訪れる。
Posted by foe1975818 at 19:35│Comments(11)TrackBack(0) 競馬 

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この記事へのコメント
クロフネ、ダート最強は全く同感です。クロフネがダートに出るきっかけを作ってくれたアグネスデジタルに大感謝です。
Posted by クロフネ at March 23, 2006 20:45
クロフネさん
そうでした。
アグネスデジタルの横槍で道が拓けたんですよね。
しかも、お互いが成功したのが素晴らしい。
Posted by よしゆきロビンソン at March 23, 2006 21:54
へぇ、重たいジョッキーに乗られてしまうのですね。
プレッシャー以外の重圧まで課せられて
「アンタが重いのよ!」って思いつつ屈辱の日々だったでしょうね。
Posted by 夕@rk. at March 23, 2006 23:40
夕@rk.さん
ジョッキーは定められた斤量にするために、重りをいろんな箇所に忍ばせて騎乗するんです。
ホクトベガにとったら、迷惑だったと思います。
Posted by よしゆきロビンソン at March 24, 2006 00:01
クロフネさんがクロフネのことでコメントしてるとなんだかアレですねw。
クロフネも、ディープインパクト並みに期待されてましたよね。
アグネスタキオンてのも居ましたよね。あれも強かった。

クロフネ産駒もう出てきましたか。歳とったんだなって思いますね。

ホクトベガといえば、ダートでうちの地元に参戦してきた時、ものすげえ渋滞ができたみたいっす。今では伝説ですね。

Posted by ある契約社員 at March 24, 2006 06:21
ある契約社員さん
クロフネの伝説のダートレースは生で観ましたが、鳥肌が立って、しばらく消えませんでしたよ。
タキオンもそうでしたが、強い、速い馬ほど故障しやすいですね。
クロフネは初年度産駒からいきなりG気鯀り込んできましたよ。

渋滞まで巻き起こってましたか。
ホクトベガに乗っていった方が早く到着できたでしょうね。
Posted by よしゆきロビンソン at March 24, 2006 13:49
(*゜.゜)ホ・(*゜。゜)ホーーッ!! 
         ドバイでそんなことが!!!
石油王さん、私を招待してくれないかしらん?
ドバイのお金持ちは半端なく持ってるもんねー
1ヶ月でいいから娘になりたいぃ。

お馬さんの駆ける姿はなんであんなに美しいのかしら・・・ 
                      (。・ω-)(-ω・。)ネー

Posted by ノン at March 24, 2006 15:08
よしゆきロビンソンさん、こんばんは。
ホクトベガって、G気魍佑蠅覆らその後のレースに恵まれず、
障害に替わる寸前までいったのに、ダートという新たな道を見つけて、
それに向かって一直線に走っていった、という印象があります。
Posted by えびどっち at March 24, 2006 20:40
のんさん
ドバイは一度訪れてみたいです。
馬券を売ってくれてないのが、逆にありがたいです。

確かに、駆ける姿は美しいですね。
芸術です。
でも、ドバイで出走予定のハーツクライという馬は、不細工な走り方ですよ。
それでも強いんですけどね。



えびどっちさん
障害戦参戦を頑なに拒否したのは、彼女の身の回りの世話をしていた厩務員です。
彼の徒ならぬ懇願により、調教師と馬主が折れて、障害戦参戦は取りやめにななりました。
決してダート戦無敗ではなかったんですが、年老いてから急に走り出したんですよね。
不思議です。
Posted by よしゆきロビンソン at March 24, 2006 21:28
フラムドパシオンは3着でした。頑張ったんですけど、勝ち馬が化け物でした。相手が悪すぎました。ディスクリートキャットって馬でモハメド殿下の馬です。
Posted by クロフネ at March 25, 2006 23:21
クロフネさん
直線だけ見ましたが、恐ろしい馬ですね。
是非、JCダートに来てもらいたいですよ。
Posted by よしゆきロビンソン at March 26, 2006 20:56