August 11, 2006

Boys & Girls

「猫は死期を悟ると姿を消す」
というのはガセであると、トリビアの泉で発表していた。
猫は体調が優れないときに、ただじっとしてARASHIが過ぎ去るのを待っているだけで、決して死期を悟って姿を消しているのではないのだと。
その過程で病魔に冒されている場合に死んでしまうことがあるだけである。

動物の習性ってのはおもろい。


数年前にツルマルボーイという馬が競走馬として活躍していた。
晩年に念願のG祇覇を果たしたものの、基本的にはなかなか勝ちきれない詰めの甘い馬だった。
詰めの甘い一因として挙げられるのが「脚質」で、彼は典型的な最後の直線一気の「追い込み」馬であることだ。
追い込み馬というのは先行する馬のペースによっては被害を被る。
先行馬はゆったりとしたペースを刻めば後半にもう一伸びでき、後方に構える追い込み馬たちがいくら頑張って極限の脚を使って伸びても追いつかない。
逆に、先行馬たちはハイペースでガンガン飛ばしまくれば最後の直線で失速し、後方に待機していた追い込み馬たちが台頭する。
このように追い込み馬とは、他力本願な面があるのだ。

「じゃあ、追い込まずに先行すれば?」
誰もが指摘するところである。
つい先日、イギリスの伝統GIに果敢に挑戦し3着に入線したハーツクライという馬は、元々追い込み馬だったが、ディープインパクトを破った昨年末の有馬記念で脚質転換を図り先行馬として開花。
ドバイで行われる競馬のワールドカップでも先行して制した。
脚質転換が見事に嵌った例である。

ではツルマルボーイも先行していれば、もっと早くにG気鮴し、もっとたくさんのG気鮴覇できたのでは?
答えは、彼の性格を知れば自ずと見えてくる。

以前、競走馬がトレーニングに励む栗東トレーニングセンターを見学させていただいたことがある。
施設の様々な箇所を訪れたが、オオトリに橋口調教師の厩舎を訪れた。
そう、ハーツクライの橋口厩舎であるが、当時はまだハーツクライは競走馬ではなく、この厩舎にはいなかった。
そのとき橋口調教師の姿はなかったが、いたのはダイタクバートラム。
水で体を洗ってもらっていた。
このダイタクバートラムは4日後に行われる春の天皇賞で武豊が騎乗し、1番人気が予想される超有力馬である。
それはもう、神経をすり減らして、世話をしてる方々もさぞかしピリピリしていることだろうと我々御一行は腰が引けていたが、拍子抜けするぐらいにフレンドリーで、ダイタクバートラムの写真を撮らせてもらったり、あろうことか体にまで触れさせていただいた。
橋口厩舎はマスコミに対する対応がよく、非常にオープンなのである(これでダイタクバートラムが天皇賞を制覇していればよかったのだが、3着だった。我々のせいか?)。

奥へ進むと、馬房から厩舎に所属しているたくさんの馬がひょっこり顔を出してきた。
おそらく初めて目にする我々に興味があるのだろう(もしくは警戒している)。
ところが、唯一顔を出さない馬がいた。
それがツルマルボーイだった。
彼の馬房を覗くと、我々に全く興味を示さずに馬房の奥の隅の方でじ〜っと佇んでいた。

この姿を見たときに、ボクは悟ったのだ。
この馬が先行できない理由が。
ツルマルボーイがレースでも後ろでじ〜っとして、最後の最後にチロっとだけ先頭に立つという追い込み脚質しかできないのは、「引っ込み思案」だからなんだと!

そんなツルマルボーイの意外な一面に触れ、ボクは思わず吹き出してしまい、好きになった。
後々、G気GETしたツルマルボーイだが、それが馬券に反映されなかったのが、ボクの詰めの甘いところである。
Posted by foe1975818 at 13:09│Comments(5)TrackBack(0) 競馬 

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この記事へのコメント
そういえば、昨日ディープインパクトの輸送方法をテレビで拝見しました。
そうですよね、それほどのお馬様ですよね。
ミネラルウォーター&にんにく。
素晴らしすぎます。
Posted by チカ at August 11, 2006 17:11
ツルマルって馬はどれも詰めが甘いイメージがあります。
橋口調教師も詰めの甘いイメージがありましたね。
Posted by クロフネ at August 11, 2006 20:10
チカさん
レースよりも輸送が重要ですからね。
輸送が上手くいけば、結果はついてくるかと。



クロフネさん
現役のツルマルヨカニセは甘いですが、その馬も橋口厩舎でしたね。
橋口厩舎はローズバドの2着のインパクトが強いです。
Posted by よしゆきロビンソン at August 11, 2006 22:04
昔、私の家によく遊びに来ていた近所のお宅の飼い猫さんがいて、
いつも大体夜に遊びに来るので、一緒の布団で眠っていたんですが、
具合悪いときはそっと台所に行き、
そこで嘔吐したまま苦しそうにじっとしていました。
多分それが屋外であったりして発見されないと、そのまま・・といった事が多いのでしょうね。
ツルマルボーイ、引っ込み思案wだったのですね。
動物にも、1頭・1匹、特有の性格があって、見てると面白いですよね。
Posted by のほほん at August 12, 2006 03:09
のほほんさん
それは猫の習性の典型ですね。
うちのはオレの前でよく吐きます。
おそらく嫌がらせだと思います。
もちろん一緒に寝るなんてことはないですね。
それ以前に触ることもままならないですよ。
引っ掻きよるんで。
ツルマルボーイはあの時、偶々だったのかもしれないですが、レース振りとあの姿が上手く繋がりましたよ。
Posted by よしゆきロビンソン at August 12, 2006 09:26