今秋のサラブレッド巡礼最大のイベントは、なんといってもミホノブルボンだった。
2年前にも訪問したが、飽きもせず再び訪れたのである。
が、今回の再会時の様子は2年前と全く同じで、デジャヴに襲われてしまった。
したがってその模様は手抜きする。→ブルボンとの初対面
で、2年前は終了した。
今年も全く同様で、手土産を持たずに訪問したことをこれまた2年前同様、悔いていた。
柵から遠く離れてしまったブルボンをボンヤリと眺めていたら、偶然、牧場主が軽トラで通りかかり、ボクに呼びかけた。
「中、入っちゃっていいよ。」
ハイ!出た!!!
前回のネーハイシーザーに同様の嬉しいハプニング。
「ありがとうございます!!!」
柵の間をニュルっとすり抜けて放牧地に足を踏み入れた。
※牧場の方の許可なしに勝手に放牧地へ入ってはいけません
ブルボンの毛ヅヤは17歳となった今も全く色褪せておらず、少し西に傾き始めていた太陽に照らされた栗毛の馬体は一層輝きを増していた。
無心で草を食むすぐ近くで、目を輝かせてデジカムを構えるボクに時々チラりと目を遣る。
きっとボクは邪魔な存在だったに違いない。
幸せな馬である。
競走馬として結果を残せなかったマイナー血統の馬ならば、先にあるのは「死」のみしかない優勝劣敗の厳しいサラブレッドの世界。
ブルボンは父親としては孝行息子を輩出することはできなかったが、競走馬としての功績により生まれ故郷でこうやって広い放牧地を与えられ、気が済むまで草を食めるのである。
ボクも立派に社会貢献をして、将来は気が済むまで競馬ができる悠々自適の生活を手にしたいもんである。
もう、手遅れか…。