December 01, 2006

裏目

明日明後日と阪神競馬場では、JRAの数少ないヒット企画の1つと言っても過言ではない恒例のワールドスーパージョッキーズシリーズが行なわれる。
世界各国の名立たる騎手が顔を揃え、腕を競う。
レースでは馬7に対し騎手が3の割合だと言われるが、このシリーズは5:5ぐらいの割合となり、ゴール前は必ず手に汗握る接戦が繰り広げられる。
ボクができるだけ毎年このシリーズのときに現場へ足を運んでいるのは、それほどまでにこのシリーズが大好きなのだ(馬券が当たらんのは頂けないが…)。

また、阪神競馬場が新装リニューアルし、遂に明日、御披露目ともなる。
リニューアルといっても観客席のリニューアルではなく、馬場である。
広く、そして過酷な馬場へと変貌を遂げた。
これにより今までの阪神競馬場の傾向が劇的に変化することは間違いない。

延びに延びた競馬場出撃を、明日こそ実行する。
傾向が通用しないときこそ、穴党のボクが立ち上がるのである。


新しいものには飛びつかない習性のボクだが、殊、馬券に関しては別である。
明日も危険な香りが充満しているが、その反面甘い香りも漂っている。
ボクは甘い香り側に身を委ねるバカな生き物なのだよ。


1999年。
毎年、蒸し暑い夏の夜に大井競馬場で開催される帝王賞。
今ではすっかり存在が薄れつつある「ワイド」馬券が、中央競馬に先駆け、ここ大井競馬場で発売となったミレニアムのこの日。
ワイド馬券とは、それまで1銭のお金にもならなかった1着3着、2着3着馬券に対して配当金をもたらしてくれる素敵な馬券なのだ。
待ち望んだ馬券の登場にボクは小躍りし、当時の住まい府中市から自らのケツに鞭を振るいながら大井競馬場へ急行した。

当時のダート界はメイセイオペラという王者が君臨していた。
逆立ちしてもこの馬が帝王賞で1着になるのは間違いない。
結果を予め伝えると、事実、圧勝した。
だが、ワイド馬券なら関係ないもん。
2着3着のワイド馬券を当てれば、メイセイオペラ絡みの馬券よりも美味しい配当にありつけるのだ。

ボクはナリタチカラという馬に着目していた。
彼の息の長い末脚は、この大井競馬場でこそ生きる。
メイセイオペラの影は踏めないだろうが、この面子ならドサクサに紛れて2着には顔を出せる堅実な馬なのだ。
ワイドでメイセイオペラ以外へ手広く流した。

付添い人が
「4着になるんじゃないの?」
不吉な事を囁く。

「アホか貴様!的中して焼肉行くんじゃなかったのか!寝言は寝てからお言い!」
ボクはエキサイトすると女王様風に一喝してしまう習性もある。

…。
ナリタチカラは4着だった。
直線の伸び脚は上々だったが…。
華麗なる2着4着、3着4着の外れ馬券の完成。
結局裏目に出るわけなのよね。
惨い!惨すぎる!!
「だから言ったじゃん」
少しずつ聞き慣れてきたはずの東京弁が、嫌に鼻につく。

あれほど府中への帰路が長く感じたことはない。
商店街の焼肉屋から漂ういい匂いが、嫌に鼻につく。
甘い香りに誘われたのは、やっぱり大きな間違いだったのだ。
本当ならこの匂いの行く先にボクたちがいたのに…。


さあて、明日は儲けた分で何を食いましょうかね?

お金を食われそうだけど。
Posted by foe1975818 at 23:19│Comments(2)TrackBack(0) 競馬 

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この記事へのコメント
阪神の新コースは楽しみですね。
ほとんどの騎手が経験ないコースこそいい騎手から買うべきかなとか思ってます。福永によると紛れのないフェアなコースらしいです。
Posted by クロフネ at December 02, 2006 19:30
クロフネさん
新潟もそうなんですが、3コーナーは実況泣かせだと思います。
相当遠いですよ。
距離設定もバラエティに富んでますし、ダートの2000はなかなかの攻防を見ることができました。
Posted by よしゆきロビンソン at December 02, 2006 19:38