December 25, 2006

仕舞い

有馬記念を阪神競馬場で観戦するのは、友人W辺と共に出撃したシンボリクリスエスが圧倒的な強さで制したあの年以来で、馬券もけちょんけちょんにやられたことはボクの記憶から消えることはない。

今月初めの阪神競馬場出撃は、予めお金を下ろすのを忘れるという失策を演じて若干の消化不良を感じていたわけであるが、同じ轍は二度踏まない。
昨日は財布の中には5万の軍資金。
とはいえ全てを吐き出すつもりは毛頭ない。
勝つからだ!と自惚れてもいない。
常に最悪の事態を念頭に入れて競馬に向き合っているわけだが、元来ボクは財布に最低限2万円入ってないと不安に駆られるため、予算としては3万の予定である。
あくまで「予定」であり、「予定」を軽くオーバーしたことは過去にザラに発生している。
要は馬券との戦いのみならず、自分自身との戦いにも臨まねばならないのだ。
競馬とは試練だらけの娯楽なのである。

戦の形勢は、芳しくなかった、やはり。
写真を御覧ください。
65e102b0.JPG全てパァになった馬券である。
しかも、これはボクが辛うじて正気を保っていたときに保管できていたもので、実は、惨敗に次ぐ惨敗で怒り心頭に発し、競馬場のゴミ箱に叩き付けた馬券がこの倍にも上る。
朝一から負け続け、気がつけば有馬記念まで30戦全敗。
セルフワーストレコード樹立である。
ディープインパクト弟ニュービギニングが兄貴のようなレース振りで圧勝したレースも惨敗した。

しかし、これはある意味では想定の範囲内。
手当たり次第馬券を買ってはいるものの決して大きく勝負してはいない。
証拠に僅か2万の怪我で済ませている。
勝負は有馬記念と、阪神競馬場の最終レースと前の日から決めていたのだ。
「じゃあ、そこまで買わずに我慢せえよ」との野次が聞こえてきそうだが、「競馬場に来ているのにたった2レースしか買わない軟弱者に成り下がりたくないボリックシンドローム」を発症しているので、所詮、無理な話である。

ところが、勝負と認定した有馬記念出走馬の馬体重が発表になって、一気にやる気を削がれ、競馬場の至る所でJRAのバイトのかわいこちゃんたちのサンタコスプレを目にして軽く勃起していたおちんちんまでもが大きく萎れた。
中でもメイショウサムソンが全くシェイプアップできておらず、ばん馬のままの出走に至ったのは失望を通り越して怒りすら覚えた。
前日の予定通りの馬券に加えて、馬単でディープインパクトとスウィフトカレントを購入。
計¥4,000程度に留めた。
我ながらよく我慢したなと感心するのである。

レースは今更振り返るまでもなかろう。
展開は予想通りだったが、他の馬がだらしなかった。

有馬記念後のレースでも負け続け、35戦全敗でセルフワーストレコードをさらに更新。
遂に泣いても笑っても今年最後のレースで勝負レースと認定したその名も「ファイナルステークス」の発走時間が迫ってきてしまった。
本命は、追い続けている5歳♀エンシェントヒル。
関西圏の競馬場のダート1,800mなら確実に仕舞いの脚を繰り出す。
条件は整いすぎている。
購入した馬券が以下の写真。
68634f8e.JPG購入金額が¥4,300と半端なのは、財布に丁度¥4,300が残っていたからである。
これを外すと財布にはきっちり¥2万が残る。
予定通りである。
底辺での予定通りやけど。

ここまでは寒風に晒されたくなかったので、ぬくぬくとした屋内でのモニター観戦に終始していたが、最後はゴール前のベストポジションに陣取り、腕組みしてスタートを待ち侘びた。

スタートで大きく出遅れたエンシェントヒル。
予定通りである。
どのみち最後方追走がこの馬のパターンなのだ。
むしろ出遅れた方が、変に馬群に包まれなくて好都合である。

最後の直線。
予定通り大外に持ち出したエンシェントヒル騎乗の生野(しょうの)が、予定通りグイグイ伸びてくる。
その予定通りの光景にボクは今日最初で最後の予定以上の大興奮。
「しょうのー!!!」
ボクが雄叫ぶと、隣の坊主頭の中年男性も
「しょうのー!!!」
替わりばんこに「しょうの」コール。
決して合唱することはなかった。
ゴール前は大激戦。
7,8頭が横一線で飛び込んできた。

明白なのは、エンシェントヒルがギリギリで1着に飛び込んだ事実。
あとは2着にどの馬が突っ込んできたかだ。
写真判定の結果、4番ラッキーブレイク。
最後に付け加えた馬だ!
「ヨッシャー!!!」
隣の男性と抱き合って喜んだ。
誰だコイツは?

配当を見てビックリ。
今日の負け分がきっちり返ってきた。
財布には競馬場到着時と同じ5万円。
なんじゃい!3着の馬が2着に粘っていたなら万馬券だったのに…。
たったコンマ1秒差に7頭もの馬がゴールしていた。

何はともあれ負けなくてよかった。
ボクはこのお金を持参して、聖なる夜の闇に消えていくのである。

Posted by foe1975818 at 22:39│Comments(6)TrackBack(0) 競馬 

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この記事へのコメント
メイショウサムソンの馬体重は瀬戸口調教師も諦めてるようでした。
ディープインパクト強かったけど、それ以上に他の馬がだらしなさすぎでしたね。
ファイナルSはなんでダートになったんでしょうね。芝の方がいいと思うんですけど。やる気がしませんでした。おかげで中山の最終でやられました。
Posted by クロフネ at December 25, 2006 23:04
クロフネさん
追いきりの動きは良さそうだったんで期待してたんですが、どうしてしまったんでしょうね?
便秘気味なんでしょうか?
ダートになったのは中京の「尾張S」と条件が被るからでしょうか?
中山の最終はゼンノ流しでヤラれました。
Posted by よしゆきロビンソン at December 26, 2006 12:20
私の友人は、負けたそうです。
2万円負けたとの知らせが来ました。
買ったらオコタ買ってもらうはずだったのに…
あぁ、新しいオコタの夢が消えました。
Posted by チカ at December 26, 2006 17:43
チカさん
名前を戻したんですか?

あんまり大きく勝負できるレースではなかったです。
その2万があれば、立派なオコタを購入できましたね。
Posted by よしゆきロビンソン at December 26, 2006 20:25
 最終レースで最初の所持金に戻るなんて……きっと来年も競馬を続けなさい、という暗示ですね。自分は東京大賞典で今年最後のリベンジマッチです。
Posted by ラガル at December 26, 2006 22:34
ラガルさん
東京大賞典はオレも買いますよ。
園田でですが。
ブルーコンコルドが距離不安説を吹き飛ばし、シーキングザダイヤを2着に従えて勝利すると読んでいます。
Posted by よしゆきロビンソン at December 27, 2006 00:52