January 12, 2007

幕開け

ディープインパクトで良かったなあと、最近つくづく思うわけである。

何が?って、名前が、ですよ。

「ディープゥ〜!!!」
顔を皺くちゃにして泣き叫びながら声援を送る女性。
一昨年、昨年と、この映像を何度目にしたことか。

今さら振り返るまでもなく、ディープインパクトは無敗で三冠を達成した。
これは日本競馬史上、シンボリルドルフとディープインパクトの2頭のみしか成し得ていない金字塔である。

では、これ以上の金字塔は考えられるのか?

ございます。

もしも、牡馬クラシック三冠を「牝馬」が無敗で達成すれば、2頭の金字塔を凌ぐことができる。
牝馬は一般的に牡馬よりも競争能力が劣っており、長距離戦ではそれが顕著に表れる。

これはドラマティックですよ。
1頭の牝馬が、出走するレース出走するレースで牡馬たちを従えて先頭でゴール。
「ホンット、男はだらしないわねー!」
競馬ファン、特に女性ファンは世の軟弱な男どもに辟易している自分を1頭の牝馬に重ね合わせることによってこの上ない快感を覚え、隣で佇む彼氏はハズレ馬券片手に肩身の狭い思いをする光景があちらこちらで見かけられる。
ディープインパクトの比ではないブームが日本中を席巻し、JRAの繰り出す能無しイベントにも客が群がる。
馬券もさることながら、グッズも爆発的に売れるだろう。

ただ、である。
問題は「名前」である。
もし、日本競馬史上、いや、世界競馬史上、空前絶後の偉業を達成するこの女傑の名前が

「チェリーコーマン」

だったら、果たしてディープインパクト級のブームは巻き起こるのだろうか?
脚質、勝ちっぷり、ローテーション、武豊、血統、厩舎など、性別以外の全てがディープインパクトと全く同じだとしても、である。

「チェリーコーマン」

森本レオがいの一番に食いついてきそうな初々しい響きを醸し出しているが、誤解しないで頂きたいのは、「チェリーコーマン」という名の牝馬は、確かに「実在」したのである。

チェリーコーマンを舐めてはいけない。
ボクが競馬に手を染めた頃だから、もう、14年程前になるだろうか。
チェリーコーマンはダート競争で無類の強さを発揮した。
惜しむらくは、生まれてきた年代が悪かった。
当時は現在ほどダート競争体系が整備されておらず、出走するレースがごく僅かに限られていたため、その溢れる才能を100%発揮していたとは言い難い。

チェリーコーマンのもう1つの特徴は人気薄での出走が多かった。
当然、馬券は穴。
そらもうバコバコ穴が開き、マンバケンのあめあられ。
穴党にとって、これほど美味しい思いをさせてくれた馬はおらず、思わずコーマンちゃんに手を合わせた方もおられるのではないだろうか。
もし、コーマンちゃんが今の時代に現役で駆けていたなら、大穴党党首のボクだって躊躇することなく思いっきり突っ込んでいたことだろう。
もちろん「お金を」である。
惜しいことをしたぜ!チッ!
逆に本命党にとってはこれほど邪魔な馬はおらず、幾度となく潮垂れたと察する。

母親となったチェリーコーマンは、沢山の種牡馬と交配され、自身の名前を変えることなく、母親業を営んでいる。
マイマスターピースというダート馬を送り出したが、残念ながらレース中に競争能力を喪失する大怪我を負ってしまった。
かなりの出世を見込める馬だっただけに、痛恨だ。
チェリーコーマンはもう年も年だし、これから活躍馬を輩出するのは至難の業であると考えるが、いつか、自身のような穴馬を輩出してくることを気長に待っている。
そのときは、血が出るほどにぶっこんでやろうと画策している、今日この頃である。
もちろん「お金を」である。



先週は新成人たちに向けて、結果的には大法螺を吹いてしまった形となった。
すまん!
競馬って、難しいのよ。

一押しだったマルカハーモニーは、届かず5着。
池添よ、なぜ外に出したんだ!?
理由だけでもいいから聞かせてくれ。

まあいいか。
追い続ければいつかは突き抜けてくるだろう。
そう思わせるだけの最後の脚だった。

さて、明日だが。
京都10レースの8番ハギノプリンセス(♀)に穴の香りがたちこめている。
この牝馬はこの世に最後に産まれたサンデーサイレンスの仔としてTV番組で注目を浴び、何かと人気を集める絶好のカモ馬だったわけであるが、明日は完全に人気薄。
狙わない手はない。

それと、京都12レースのシルクメガヒット。

おそらくどちらかのレースしか買えない。
最後の最後まで揺れ動くんだろうなあ。
で、勝負しなかったレースだけ的中するんだろうなあ。
両方ハズレなら諦めもつくんやけど。
Posted by foe1975818 at 19:19│Comments(6)TrackBack(0) 競馬 

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この記事へのコメント
本当にいたんすねチェリーコーマンて馬。知りませんでした、舐めてましたわ、吸いませんでした。
Posted by ある契約社員 at January 13, 2007 05:00
ある契約社員さん
チェリーコーマンをアナどってはいけません。
でも謝ることはございませんわよ。
しかも変換ミスされてますよ。おほほほほ
Posted by よしゆきロビンソン at January 13, 2007 11:42
昨年中はWINSで随分とディープの名を叫び続けましたよ。
・・あたしは野太い声でですけどね・・
チェリーコーマン、覚えていますよ。
当時の彼氏が反応していたもので。
やっぱ・・名前がちょっとね・・・。

Posted by のほほん at January 13, 2007 22:16
のほほんさん
オレは違う意味で叫びましたね。
でも、凱旋門賞は違いますけどね。
岡部さんの「我慢!」という呟きも印象に残ってます。
チェリーコーマンはいい馬でしたね。
現役のエンシェントヒルにチェリーコーマンの姿を重ね合わせたりしてますよ。
Posted by よしゆきロビンソン at January 13, 2007 22:39
なんで この馬 出すかな〜・・・w
Posted by みゅ〜〜 at January 15, 2007 00:14
みゅ〜〜さん
どうも、ダート馬が好きなんですよ。
Posted by よしゆきロビンソン at January 15, 2007 07:45