March 14, 2007

誰かと取っ替えのきく代用品でしかないんだ

「先輩」という肩書き以外全然価値が見出せないが、態度だけ偉そうで後輩から総好かんを喰らっている男が、酒を全く受け付けない後輩に酒を無理矢理一気飲みさせたところ、後輩が例に漏れず急性アルコール中毒を発症して、もがき苦しみ始めたとする。
119番通報して救急車が到着するまでの間、一気飲みさせたアホな先輩、また、その現場に居合わせた人間がまず行なわなければならない処置は、その後輩をうつ伏せにすることである。

仰向けで寝そべっていたなら、吐こうとしたゲロが詰まって窒息死してしまうからだと習った。

因みにドイツでは死にかけの人間を発見したにもかかわらずシカトした場合、罰せられるらしい。

酒は用法・容量を守って正しく飲まねばならんのであるね。


仕事を終えた先週のある夜、同僚に誘われて会社近くに構える評判の食堂に向かった友人ヒロキジーニョは、偶然来店していた食堂の大将の娘の友人らと相席し、河豚料理に舌鼓を打っていた。
相手の面子は19歳の女子大生が3人と、その内の1人は彼氏連れで、計4人である。
女子大生の1人が途中でおいとましてしまったが、皆、なかなか話が判り、雰囲気の良い女子大生たちで、立ち所に意気投合。
話は弾み、ヒロキジーニョはビールに焼酎にと酒が進んだ。
少し進みすぎて記憶が曖昧になったものの、女子大生3人衆の内の1人の連絡先を労せず入手し、店を出た。

飲酒状態なので会社まで千鳥足で引き返し、会社に駐車してある愛車インプレッサの中で就寝。
いつでもどこでも直ぐに寝つける特技を持つヒロキジーニョが、完全にアルコールを抜いてから帰宅するこの光景は何度か見たことがある。

6時間ほど経った朝6時。
目覚めたヒロキジーニョは、車中の光景に大きなショックを受けた。
溺愛するインプレッサの運転席の足場が、昨晩の河豚飯を中心とするゲロで塗れていたというのだ。
「河豚飯がリゾットになってたわ」
とはヒロキジーニョ。
ヒロキジーニョにとってインプレッサは唯一にして無二の存在であり、その絆はどんなに鋭利な刃物でも切断できるものではない。

ショックを受けたのは愛車インプレッサがゲロプレッサになってしまっていたことだけではなく、人生初の「寝ゲロ」の記憶が全く無いことに対してもだった。
情けなくなって半泣き状態で足場のシートを会社のホースで水洗いして帰路に着いたが、疲れが相当に蓄積されていたのか、休日だったその日もほとんどを睡眠に充てた。

翌朝、出勤のためにインプレッサに搭乗しようとしたヒロキジーニョ。
ドアをオープンしたと同時に、酸っぱい臭いが鼻に届いた。
車中を隈なく見渡すと、昨朝掃除したリゾットゲロが、実は足場のみではなく車中のそこら中に散らかっていたのである。それも大盛で。
ここでも愕然としたヒロキジーニョ。
「全然掃除できてないやん」
「どんなけ吐いてんねん」
「めっちゃ臭いやん」
3つの思いが込み上げただけでなく、異臭を嗅いで酸っぱいものもセットで込み上げ、出勤前に大粒の涙を滴らせながら大盛リゾットゲロを清掃した。

てなことを、ヒロキジーニョは電話でボクに捲くし立てたのである。

ヒ…「寝ゲロを吐いたことを覚えてないって、どういうことやねん!自分に苛立つわ。」
よ…「老いたな。ヒロキさんがどんな面で寝ゲロってたのかを見届けたかったで。いや、やっぱ嫌やな。オレにぶっ掛けられてた可能性も考えられるし。そんで連絡先を聞いた女子大生とはどうなったんや?」
ヒ…「それがな、顔を覚えてないねん。ちょっとポッチャリしてて、ええ娘やったんは間違いないねんけど。ほんでな、顔を確かめるために会ってみようかと思てんねん。」

まさか「君の顔が可愛いかどうか確かめたいから会おうや。」と失礼な電話をできるはずもなく、「映画を観にいこう」という口実で呼び出し、顔をシッカリ確かめたヒロキジーニョ。

その時のこともなんやかんやと聞いた。
やはりいい娘だったのは記憶していたとおりで、間違っても出会って数日やそこらでホワイトデーのプレゼントをせがんでくるような姑息、且つ図々しい女の子ではないようだ。
それでも「そういうこと」にした君の結論をボクは尊重する。
お疲れ様でした。

君のインプレッサには、当分、乗りたくない。
Posted by foe1975818 at 23:44│Comments(8)TrackBack(0) 最近 

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この記事へのコメント
ヒロキジーニョw



また笑わせてもらいました。
Posted by ある契約社員 at March 15, 2007 10:12
最近寝ながら吐いた事は無いけど・・・
外では気丈なフリしてても、帰宅した途端酔いが回り
玄関からソファーに移動するまでの間に
靴、靴下、服、下着が脱ぎ散らかされて、真っ裸で寝てることがあり
朝起きてきた息子に驚かれることが多いです(^^;
いかんいかん・・・。
Posted by お母ちゃん at March 15, 2007 13:28
公衆の前面でマーライオンならやったことがありますが、寝ゲロは今のところないですね。
というより一回お酒でマーライオンしてからお酒が怖くなりました。
本当にお酒は自分のリミットを守らないと後悔するだけですからね(それが原因でいい感じのコとの関係が崩れた…)
Posted by トミ蝶ー at March 15, 2007 17:03
ある契約社員さん
ヤツは相当落ち込んでましたよ。



お母様
オレは逆に家では吐いたことないような気がします。
駅や公園のトイレできっちりと吐いてますわ。
脱ぎ癖はヤバイですね。
まさか外で脱いだりしてないでしょうね?



トミチョーさん
オレは公衆の面前でも吐いたこともないわ。
吐きすぎて怖くなるのは分かる。
胃袋出てくるんちゃうか?ってね。
オレも連絡が取れなくなったことが何件かあるからそれも痛いほど分かる。
Posted by よしゆきロビンソン at March 15, 2007 18:31
ゲロの臭いと引き換えにヒロキジーニョに春が訪れてくれればいいねんけど・・・。
Posted by ピサロ at March 16, 2007 10:31
ピサロ氏
もう暫くでしょう
Posted by よしゆきロビンソン at March 16, 2007 12:50
寝ゲロって気持ち良さそうなイメージがあります。
夢精も気持ちいいって言うし、寝ながら何かやるのがポイントなのかなとか思いました。

>>それでも「そういうこと」にした君の結論
よく意味が分かんないッス
Posted by クロフネ at March 16, 2007 20:36
クロフネさん
吐いてる時や夢精時は気持ちいいのかもしれないですが、正気に戻った時の後片付けは苦痛としか思えないですわ。

「そういうこと」とは完全に内輪しかわからないんですが、「自分に嘘をつかず、紳士で通した」ということになるでしょうか。
Posted by よしゆきロビンソン at March 16, 2007 21:55