「誰や!」
「お〜!」
「すげえ!」
「カッカッカッ!」
ここ最近はツイてるかツイてないかようわからん状態に嵌っているが、月曜日はちょっとツイていた。
会社から帰宅し、ひとっ風呂浴びてからTVをつけた。
松坂の登板日だったことをハッと思い出し、慌てて衛星第一にチャンネンルを合わせると、ボストン・レッドソックスの4番打者がホームランを放った瞬間だった。
「1点返した。」という実況から、松坂は先制点を奪われていると察知。
3-1でレッド・ソックスは劣勢。
そうこうしている間に次の打者もホームラン。
その次の打者も、次も。
4者連続ホームランであっさり逆転。
大リーグ史上、過去に5度しか達成されていない快挙に運よく遭遇できた。
茶碗によそったご飯に手をつける暇もないくらいの一瞬の出来事だった。
冒頭は打者がホームランを放った後のボクの感嘆の声である。
4本目のホームランを目の当たりにしたときは思わず吹き出してしまった。
この日の松坂の投球は既に報じられているようにアメリカに渡って最も出来が悪かった。
特に追い込んでからの投球が尽く甘く、痛打を浴びていた(キャッチャーの配球にも問題があったけど)。
6失点はむしろ少ないぐらいで、いい当たりを食らっても打球が味方野手の正面を突くツキに恵まれていた。
アメリカに渡ってから松坂の投球にガッツリと目を凝らしたのは初めてだが、気のせいか、松坂は何か手加減して投げてる雰囲気が垣間見える。
まだボールやマウンドに馴染んでないからか?
だとしたら意外と繊細だな。
岡島も登板した。
ブレーキのかかったあのカーブは、いくらメジャーリーガーとて1年目ではそう簡単に捕らえることは困難だろう。
それとあのフォークボールが厄介。
岡島がここまで奮闘するとは予想だにしなかったが、日本では決して一流の成績を収めたとは言い難い投手がメジャーに渡って成功するか否かは、「これ!」という特徴のある決め球を保有しているかどうかにあると睨んでいる。
斎藤隆や大塚の成功は、特徴のあるスライダーの存在が大きい。
因みに、井川は絶対に通用しない。
星野阪神1年目の状態に戻るなら話は別だが、戻ることはないだろう。
岩村の奮闘振りにはもっと打っ魂消た。
ステップする足が開き気味の彼が、外角に広いとされるメジャーのストライクゾーンの対応には相当あぐねると睨んでいたが、大物狙いではなく、ヒット狙いに徹底してここまでは成功している、打撃に関しては。
自分の器を自覚できているワケか。
なかなか頭の良い選手だ。
舌を巻く思いである。
それだけに故障発生は残念である。
先々週のおそらくヤンキースの試合だったと記憶しているが、ヤンキースの守護神リベラが試合終盤に登板。
ノーアウト1、3塁の場面で、相手打者がライト線にツーベースヒットを放った。
ライトを守っている選手は、1塁走者の本塁突入を阻止しなければならない。
ところが、ヤンキースのライトを守る選手はチンタラとした動きで1塁走者の帰還を許し、逆転された。
素早く捕球、返球していればホームで充分タッチアウトできるタイミングだった。
別にヤンキースファンではないが、息詰まる熱戦においてこのような怠慢プレーを見せつけられては腹の虫が承知せぬ。
捕球前から独断でアウト・セーフのジャッジをしてはいけない。
ましてや外野手が。
もしかしたら走者が走塁中にずっこけているかもしれないのだ。
常に全力プレーを願って止まないボクである。
あの時のライトは誰や!