July 08, 2007

翻弄

20歳以下の若い諸君が、サッカーW杯の決勝トーナメント進出を果たした。
頼もしいではないか。

ワールドユースと言えば、小野、高原、遠藤、小笠原、中田浩二、稲本(不調で途中交代ばっかりやったが…)の超豪華タレントを有したあの世代。
大学を卒業し、上京の仕度を整えていたボクは、何気に点けたTVに映し出された彼らの優雅なサッカーに釘付けとなった。

小野を攻守の中心に据え、小笠原は開催地ナイジェリアの暑さにも負けず無尽蔵のスタミナでピッチを縦横無尽に駆け回る。
遠藤はピンチの芽を逸早く摘み、高原はエースストライカーとしての素質を如何無く発揮。
左サイドは本山の支配下と化した。
ゴールキーパー南はスーパーセーブを連発。
与えられたポジンションをバランスを崩すことなく絶妙のタイミングで入れ替わり、相手チームのマークをヒラリとかわした。

惜しくも準優勝に終わったとはいえ、その試合のほとんどをNHK-BS1で観戦したボクは、彼らの活躍にウキウキした。
「彼らが日本のA代表を牛耳ることになれば、マジでW杯を優勝できるんじゃないか?」
そんな錯覚さえ起こした。
(本山が今一伸び悩むとは想像だにできなかった…。)

サッカーで最も胸が熱くなったのは、やはり日本がフランスW杯初出場を決めた試合に限る。
イランに先制されるも、城のヘディングシュートで同点に。
三浦カズの「オレ?オレ?事件」もあったな。
延長戦。
中田英寿が左足で放ったシュートのこぼれ玉を、野人・岡野がスライディングシュートでゴールデンゴールを決めた。
喜びすぎて両手を上げて吠える岡野は紛れもなく野人と呼ぶに相応しかった。
ジャージ監督の岡ちゃんこと岡田監督も両手を上げてピッチへとダッシュで流れ込んだシーンは、今、思い出しても胸が熱くなる。

ところで、この試合は試合前から一悶着あった。
相手イランのアジジ選手が練習中に脚を痛め、練習場から車椅子で運び出されたのだ。
アジジはアジア最優秀選手に輝くなど、イランの主力も主力、大主力。
彼が大一番に出場できないとなると、日本にとっては強烈な追い風となり、W杯初出場に大きく前進する。

ところが、日本戦には平然と出場。
ピンピンしていた。
大怪我は大嘘だったのだ。
「相手を油断させてまで勝とうとする。W杯はそれほどまでに大きな存在なのか」と思い知らされたと同時に、その姑息な手段を採るイランチームに苛立った

当時のイランの監督を務めていたブラジル人のビエイラ監督が、今、北信越1部リーグの「ACパルセイロ長野」の監督に昨年6月に就任している。
彼が「アジジ車椅子事件」について、読売新聞で激白していた。

日本戦前に同僚と喧嘩をおっ始めたアジジ。
トラブルを巻き起こしたアジジを、イランのサッカー協会が強制送還させようとした。
彼が抜けられると試合にならないと危惧した監督は、内紛を表面化させないためアジジが負傷したことにし、アジジを車椅子で練習場から退場させ、一先ずその場を繕うことにした。
ただそれだけ。
これが真相である。
日本を騙そうとかではなく、苦肉の策だったのだ。

監督が仕組んだ嘘に翻弄されたのは日本の報道陣。
新聞紙上では様々な憶測が飛び交う。
だが、翻弄されたのは報道陣のみで、選手たちはW杯初出場を決めた。
相手どうこうよりも、自分たちのサッカーができるかどうかなんやね。


馬券が当たらず翻弄されているのは今に始まったことではない。
必然的に頻繁なる気分転換は必要で、今朝は大阪に越してきた友人H宅のノートパソコンから更新してみる。

函館6レースの16番アントランで。
大穴狙いに徹するのはブレませんよ。
Posted by foe1975818 at 11:16│Comments(4)TrackBack(0) サッカー | 競馬

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この記事へのコメント
ACパルセイロ長野の存在は知ってましたが、監督が元イラン代表監督とは知りませんでした。




そういやそんなこともありましたなカズの俺俺事件。カズと城が同じ、しかもJ2のチームでプレイして二人で昇格させるだなんて想像だにしてませんでした。(来年は戻って来そうですがw)さらに言うとそのJ2の別のチームを俺が応援してるとは夢にも思ってませんでしたw。
Posted by ある正社員 at July 08, 2007 14:24
ある正社員さん
オレは存在すら知りませんでした。
強豪チームで指揮を揮うよりも、無名チームを上のリーグへと押し上げることに興味が湧いてきたとかで引き受けたそうです。

接戦においてカズが途中後退させられるのは、あの頃はあまりなかったですからね。
本人が一番驚いていたのではないでしょうか。
あの場に前園がいないことも、その数年前には想像できませんでした。
Posted by よしゆきロビンソン at July 09, 2007 23:37
若い世代だと日本は世界相手でも結構戦えるんですね。
他の国が本気で来てないのかも知れませんが。
本山は凄くキレのあるドリブルで大活躍してた記憶があります。
今回の大会惜しかったですね。勝てたのに勿体無いなって感じでした。
勝ってスペインとやって欲しかったです。
Posted by クロフネ at July 14, 2007 18:19
クロフネさん
力の入れ具合が違うんでしょうか。
ヨーロッパや南米はクラブチームの、給料が発生している試合でしか本気にならないとか?
コンフェデとW杯でも随分と違いますもんね。

すぽるとであの時のメンバーが振り返ってましたが、誰もが本山がキレキレだったことを認めてました。
本山はあれが全盛期だったのではないでしょうか。
Posted by よしゆきロビンソン at July 15, 2007 19:46