March 26, 2008

東海道中膝栗毛馬

名古屋は以前に訪れている。
この時は名古屋界隈の運転マナーに怒りを禁じ得なかったわけだが、この度の旅は電車による上陸。

9時半頃JR名古屋駅に到着。
土砂降りである。
ボクは一体何をしているのか?という自問自答はしない約束。

周囲をキョロキョロ見渡すと、競馬新聞を手にしたスーツ姿の初老が。
土日なら中京競馬場で競馬が行われているが、この日は祝日とはいえ木曜日だぞ。
思い切って声を掛けた。

ボク…「すんません。今日ってどこかで競馬が開催されてるんですか?」
初老さん…「名古屋競馬場でやってるよ。」

何っ!
それは知らなかった!

初老さんと一緒に私鉄のあおなみ線とやらに乗り込んだ。
聞くところによると今日はG渓掌轍安臂淌気行われる。
ボクとしたことが、そんな大切な事を忘れていたとは。
老いたな、ボクも。

初老さんに名古屋競馬場の特徴をレクチャーしてもらいながら現場に到着。
要約すると「前で勝負できる馬と騎手を買え」という至って単純なものだった。
初老さんは名古屋大賞典だけを購入してさっさと仕事に戻るらしく、すぐにお別れした。

朝から何にも腹に入れてないので、まずは食堂できしめんを注文。
味もしゃしゃりもなかったとは口が裂けても言ってはいけない。

馬場は園田よりも広く、係りの人たちのたちも活気に満ち溢れていた。
これは園田も見習わなければならない。
何より専門紙の充実振りは園田と比べ物にならず、帰宅してからホームページを覗いたが、これまた園田を圧倒していた。

ただ肝心な馬のレベルが頂けない。
毎週のように走らされている馬ばかりで、パドックでは覇気のない馬のオンパレード。
いい馬が集まらない→走らさなければ金にならない→馬が疲弊するという悪循環。
地方競馬の衰退振りを目の当たりにした。

勝負は名古屋大賞典と睨んでいたので、それまでは致命傷にならない程度の少額で遊んで、全部ハズした。
何せ堅い決着ばかりでどうしようもない。
初老のレクチャーも机上の空論ならぬ、騎乗の空論。

さあ勝負の名古屋大賞典。
これで馬券を獲って、その金で夜の名古屋を徘徊してやるのだ。

園田競馬から気合の遠征をしてきたアルドラゴンの充実振りは凄まじく、栗毛の馬体はピカピカ。
迷わず3連単1着に指名。
相手はサカラート、メイショウトウコン、キングスゾーン、キクノアローで充分。
メイショウトウコンが飛んでくれればなかなかの配当が見込める。

そのメイショウトウコンが我がアルドラゴンをゴール寸前でグイっとかわして1着に飛び込んでしまったわけだが…。

失意のままJR名古屋駅で人生初のみそかつ定食を頂く。
一口目は「オッ」と唸るほどの美味さだったが、三口目で早くも飽きた。
強引に完食し、胃もたれを発症しながら駅構内を徘徊。

徘徊しながら「ただただ金を無駄に浪費した」ということに気付いてしまった。
何だか泣けてくる。
思わず泣けてくる。
明日も頑張ろうという気には毛頭なれず、ういろうを手土産に名古屋弁を耳にすることなく名古屋を出た。


教訓
・思いつきで見知らぬ街へ繰り出しても、ボクというやつは結局は競馬場に降り立ってしまう。
・そして思いつきで競馬場に行くと、とんでもない目に遭う。
・長時間の乗車は、腰痛を悪化させるだけである。
・でもちょっとだけ楽しかった。

Posted by foe1975818 at 23:09│ 競馬