June 27, 2008

手ぶら

秒針が時間を刻むたびに、人は確実に老いていく。
アンチエイジングだかなんだか知らないが、それを試したところで決して若返っているわけではなく、所詮は老いのスピードをほんの少し減速させているにすぎない。
ボクもそのスピードに歯止めをかけようとDSの脳トレなんぞに励んでいるが、果たしていかほどの効果を生み出したのかは甚だ疑わしい。
まあ、最も脳トレをプレイしてほしいのはコイツなんだが…。

そんな矢先、ボクにも思い出せない事案が頭を支配し始めた。

姫路の名物って何だっけ?

姫路出身の松浦あややがTVで語っていて、「そんなん聞いたことないで!」と、ブラウン管に向かってツッコんだことを覚えている。
その名物が思い出せない。
そりゃあ人に聞いたり、ネットで調べれば確実に答えに辿り着けるだろう。
でもそれは脳みそを甘やかし、今後脳みそが更なる猛スピードで衰えていくことに繋がる。
だから自力で思い出すんだ。

暇さえあれば脳みそを洗濯機ばりにフル回転させること3日。
駄目だ…。
浮かばねえ。

そこでボクはめっちゃHOLIDAYを利用して、姫路へ訪れてみることにした。
失われた記憶を取り戻すために…(大層なや)。
思い出した暁にはそれを鱈腹喰らってやることを誓った。

25日朝。
TV大阪で再放送されているスラムダンクで三井寿の「安西先生 バスケがしたいです」の名台詞を堪能してから8:30に家を出た。
阪急電車で三宮まで向かい、そこからJRに乗り換え。
「乗り換え案内」によれば、これが最も安くて早い。
現地に到着したのが10:20頃。

折角遥々姫路まで来たんだから、名物を喰らって帰るだけでは勿体無い。
いっそのこと自分が喰らう分だけでなく、家族や、はたまたマイミクの皆さんへお土産として持ち帰ってやろうではないか!
おお、我ながらナイスアイデア!
フッ、自分に惚れるぜ。
では1万円足らずの資金をどのようにして膨らませるかに焦点が絞られる。

姫路競馬場


結局こういうことになるのであるね。
競馬新聞を調達し、無料バスで姫路競馬場に向かう。

初めて訪れた姫路競馬場に度肝を抜かれた。
サラブレッドがパドックで刻む足音が「パカパカ」ではなく、耳慣れない「ザサザサ」。
パドックは砂地だった。
それに馬名を記すのが電光掲示板ではなく、手書き。
恐ろしく「かわいい」競馬場だ。

馬券の調子は頗る好調だった。
「前残り天国」と呼ばれる先行馬有利の馬場であることをあざとく聞きつけ、いきなり第1レースから不当に人気薄の先行馬を狙い撃ちし、枠連70倍と単勝40倍をGET(因みに馬連は40倍。当然ボクは調査済みであり高配当の枠連を選択した次第である)。
本命で決着した第2レースも軽く的中。
これは楽しくなってきた。
すると第5レースの馬連30倍、第6レースの馬連22.2倍も難なく仕留めた。
いやあ、姫路競馬最高。

その後は尻すぼみだったが、出鼻の第1レースGETがモノを言い、最終レース終了時点でウン万円の収益。
でも競馬はまだ終わっていない。
20:10に大井競馬場でG「帝王賞」が行われ、その前売りを購入しなければならない。
何せ兵庫県競馬代表として「チャンストウライ」と「アルドラゴン」の2騎が勇躍、遠征しているのである。
昨年の同レースで善戦した実績が残しているにもかかわらず、チャンストウライが意味不明なまでに低評価。
ボクはこの日の勝ち分を全てブチ込み、チャンストウライが3着までに突入すればほぼ的中する馬券網を仕掛けた。

姫路競馬の最終レースは16:30頃終了。
これから帰宅すると、自宅で帝王賞をネット生中継で観戦できる。
ボクは大急ぎで姫路を後にした。

何か違和感を覚えながら…。

その違和感に気づいたのは、帰宅してパソコンの電源をつけた瞬間だった。

「ああ!姫路の名物の件はどうなったんだ!!」

ボクは苦笑いを浮かべた。
忘れたことを思い出すために向かった旅先で、その目的を忘れてノコノコと帰宅。
競馬のことになると周囲が見えなくなるとはいえ、脳みその老化度は風雲急を告げとるな。
ネットで競馬中継を見る前に姫路の名物を調べ、答えにあっさり辿り着いた。

「おでん」。
そうだそうだ。
もうそんなことはどうでもいい。
おでんは喰らえなかったし、お土産を買って帰る誓いも果たせなかったけど、今の最重要案件は目先の金だ。

が、残念ながら帝王賞のチャンストウライは馬群に消えた。
儲けた金も消えた、記憶も消えた。
ボクはこの日、何をしとったんだろうか?
これじゃあ名古屋遠征のときと変わらんじゃないか。
いや、名古屋遠征時はまだ手土産に「ういろう」を買って帰っただけマシ。
今回は手ぶらじゃねえか…。

手ぶらで帰ってきたというのは、手土産も買わずに帰ってきたという意味で、決して…


手ブラ

この「手ブラ」で帰ってきた訳じゃありませんよ。


さて、日曜を皮切りに近くの球場で草野球のトーナメントが開催される。
「15:30試合開始」。
これだけは忘れないように気を引き締めねば…。
Posted by foe1975818 at 12:48│ 最近