September 30, 2008

チンケと最高

「今日はCSの意識の違いをまざまざと感じさせられたな。」

友人Hが軽く頷きながら、この日を総括した。

「CS」。
即ち、顧客満足。
サービス業に従事している人間とって、耳にタコができるほど口喧しく言い聞かせられている単語であろう。

この数ヶ月、妙にバッティングセンターへ行こうと誘ってくる友人H。
ボクはグラウンドを所狭しと駆け回る現役草野球選手として華々しい?活躍をしているが、友人Hは草野球選手ではない、ただの小太り営業マンである。
ストレス発散のためか、運動不足解消か、ボクの趣味に付き合ってくれているのか、何のために汗だくになってまでバットを振り回しているのか知らないが、スキルアップを目論むボクとしては渡りに船。

いつもなら茨木市の崇禅寺のバッティングセンターでバットを振り回すのだが、遠いので茨木市のラウン○ワンのバッティングセンターを利用することにした(あんまり距離は変わらんが)。
が、「バッティングセンターはメンテナンスのために閉鎖中」の愛想もクソもない立て看板。
バーチャマシン(映像で投げてくるやつ)のみが閉鎖中なのは、ボクが単独で訪問したときにもある。
それに雨天時には全て閉鎖されている。
ところが、この日のように晴天で、更にバッティングセンター丸ごと閉鎖は前代未聞。
しかもこの日は書き入れ時の土曜日である。

友人Hは閉鎖に激怒。
3Fの受付のにいちゃんに、「いつになったら復旧するんだ?」と、敢えて「静かに」詰め寄る。
その静かな迫力に圧倒されたにいちゃんは職員用のマイクでメンテナンス部の人間に問い合わせてくれた。
ところがメンテからの返答が遅い。
その間、友人Hは口を真一文字にし、腕組みして受付前に仁王立ち。
約4分後、漸く返答が返ってきた模様だが、にいちゃんは震え上がりながら「復旧の目途が立ってません。」

忙しい中、連絡を取ってくれたにいちゃんには一応、礼を告げ、結局、我々は崇禅寺のバッティングセンターで汗を流すことになった。
「ラウン○ワンはバッティングセンターがあると宣伝にも載っている。HPにも閉鎖中の表記はなかった。そやのに閉鎖中とはサービスが提供できてない。ありえない。きちんとしたサービスが提供できないなら、いっそのことやめてしまうべきだ。」
営業マン友人Hの怒りはそのまま崇禅寺のバッティングセンターの打席で向けられたが、憂さを晴らせるような気持ちの良い当たりは出なかった。

バッティングセンターでかいた汗とささくれ立った気持ちを癒すために、茨木市のすみれの湯の暖簾を潜った。
このスーパー銭湯の特徴は2時間に1回、サウナに店員のにいちゃん2人が不必要なまでのデカイ団扇を持って乱入してくる。
何を仕出かすかと言うと、アロマオイルを蒸発させ、その蒸気を団扇で扇ぎ、更に1人1人に対しても扇いでくる。
扇ぐときには「ソイヤー!!!」という一世風靡的な掛け声と、手拍子を要求し、場を盛り上げる。
全員を扇ぎ終わった後、「それではまだ個人的に扇いでほしい方は挙手してください。熱い方は退室していただいて結構です。」と告げる。
友人Hを始めとしてサウナの中の20人のうち3,4人は挙手し、退室する者はいなかった。
ボクはこれ以上熱いのは勘弁してほしかったので大人しくしていた。
するとにいちゃんが
「ではここに残られた方は全員扇いでほしいということですね。」
ニヤリと笑い、一同に軽く笑いが起こる。
一発目よりも強烈な掛け声と熱風を全員に浴びせ、挨拶を済ませて退室した。
このサービスを始める前には声を掛けて宣伝してくれるし、無論、強制などではなく別にいつ退室しても構わない。
サウナが苦手な人にとっては灼熱地獄以外の何物でもないが、これはこの周辺のスーパー銭湯にはないユニークなサービスと言えよう。

実はこのスーパー銭湯を訪問するのは2度目である。
最初の訪問で合格点を与えていた友人Hではあったが、1つ気に食わない点を指摘していた。
それは店内のオルゴールのBGM音量が耳障りなまでにでかすぎるという点である。
言われてみればでかい。
友人Hは漏れなくお客様アンケート用紙にその旨を記入し、投函していた。
その点が改善されたかどうかを確認する意味でも、この日は訪れた。

それが見事に改善されていたのである。

まさか友人Hオンリーの指摘で改善されたとは思わないが、少なくとも改善されたのは紛れもない事実である。
「ラウン○ワンとはえらい違いや。これが本来あるべきサービス業の姿や。」
友人Hは腕組みしながら大きく頷き、ご機嫌で銭湯を後にした。
この2店舗のCSにおける温度差は、まさに月とすっぽん、サウナと水風呂、阪神タイガースと横浜ベイスターズのようである。


尚、「CS」という単語で、真っ先にプロ野球の「クライマックスシリーズ」が頭に浮かんだ人は、仕事に真剣に取り組んでいない言い訳の利かない「証拠」である。
笑い事ではなく、重症である、マジで。
確かにクライマックスシリーズは大詰めに差し掛かっているが、野球のことしか頭にないのか!アホか!
猛省を促したい。

ボクはお先に猛省したもんね。

Posted by foe1975818 at 21:23│ 最近