October 29, 2008

さようなら

ここ数日でグッと冷え込み、周辺では体調を崩す者が後を絶たない。
友人Hは鼻声になり、ヒロキジーニョも体調が優れないとボヤく。
ヒロキジーニョの棲息する川西市北部は、ボクの生息する箕面市と比較して殊更に寒さが厳しい。
そんなに距離が離れているわけではないのに。
でも大阪市内に住む人が箕面市に来たら寒いと言ってるけど。

とどのつまり、皆、気合が足らん。
世間では「アホはなんちゃら」と言うけれど、アホに気合負けしてはアホに笑われる。

北海道旅行2日目で訪れた10/16の旭川では、気温2℃を記録し、競馬場監館内ではそこかしこにガスストーブが轟々と焚かれていた。
雪が落ちてこなかったのが奇跡なくらいだ。
競馬場に入場する前にパッチを着用し、友人Hから用意しておいたほうが賢明だと忠告を受けていたダウンジャケットも装着した。
それでも芯から冷える寒さに、座敷犬の如く震えた。
ボクはレース中とパドックチェック、馬券購入以外はガスストーブ前の番人と化し、微動だにしなかった。

馬券状況は惜敗続きだった。
ボクが軸に据えた馬は尽く3着の定位置に居座り、3連複を購入すれば椅子を4着に挿げ替える。
ボクの絶叫が本命馬の激走を躊躇させたのか?
冷や汗がボクの体の体温を容赦なく奪っていく。
入場時に先着500名に手渡された甘酒と石狩鍋無料券を行使して熱を注入させたが、所詮は気休め。

ボクははたと気付く。
「気合が足らんのだ」と。

旭川競馬場はこの日をもって閉鎖される。
したがって今日、馬券で負け越してしまっては、もう取り返すことはできない。
ガスストーブ前の番人を退職し、スタンドの椅子に腰掛けて北海道人すら凍えていた風を浴びる。

北海道の夜は早く、照明は16時頃には点灯した。
綺麗な円を描く月が旭川競馬場を照らす。
写メのシャッターを切り、友人に送ろうとしたけど、その美しさを伝えきれてないので、直ぐに消去した。

この日の予定は少し狂っていた。
旭川到着に時間を費やし、旭山動物園訪問を諦め、その煽りでラーメン屋「山頭火」発見までにも時間を要し、塩ラーメンではなく、しょうゆラーメンを注文してしまった。

最終レースとして組まれていたのは、2歳限定のG轡─璽妊襯錺ぅ江。
JRAとの交流競走でもあり、旭川競馬場のラストを飾るに相応しい賑やかなレースだ。
JRA所属木幡騎手騎乗のラブリードリームに最後の夢と、この日の負債返済、そしてあわよくばの旅行代金分を賭けての大勝負に打って出た。

旭川競馬最後の日とあって、この日は地元のマスコミが大挙押しかけ、入場者数も4000人を超えたそうだ。
「旭川に住んでるけど、今日、初めて来た。」
という声をあちこちで耳にした。
ボクでさえ、地元の箕面温泉スパーガーデンには行ったことがあるのに。
「寒い。」
という声も同時に届いた。

寒いボクの財布を潤すべく挑んだ最終レースも本命馬が最後の直線早々に2着沈んだことを確認すると、レースの大勢が決する前には、旭川競馬場に持ち逃げされた掛け金を認めたくない一心で、逃げるようにして競馬場を後にしていた。

到着した美馬牛のユースホステルで、発熱した。

小瓶


Posted by foe1975818 at 23:59│ 最近