June 29, 2009

慰める奴はもういない

「うわああああー!!!」

母親の断末魔の絶叫が我が家の2Fから木魂する。
1Fのソファで横になっていた勤務明けのボクは、両脚を一旦大きく上げて反動つけてから起き上がって叫んだ。
「どないしたんや!」

「うんこが流れてない!!!」

犯人は何を隠そうこのボクである。
過去にも一度、同罪で家族から起訴猶予を食らっている。
発見した母親がその芸術的なまでに素晴らしい一本糞を写メに押さえ、仕事中に送りつけられてきた写メを確認したボクが罪を認めた次第である。
どうもウォシュレットでアナルを濯ぐ水の音をうんこを流した音と勘違いして、結果的にうんこを放置して颯爽とWCを後にしてしまうようだ。
「物忘れ」というカテゴリーに当て嵌めてよいものか判断が付きかねるが、いよいよボクもそういう危惧をせねばならん年齢に差し掛かってきたのか。


「探偵ナイトスクープで麒麟の田村が探偵に加わったらしいで。まだあいつの探偵っぷりを観たわけちゃうけど、適任なんとちゃうか?」

ボクの感想に対し、腹痛でたった今WCに駆け込んだ時のように眉間に皺を寄せてヒロキジーニョが唸っている。
「おい、話 聴いてるか?」
「昔、探偵やってたあいつ誰やっけ?俵なんとか…。」
出ましたよ。
ドラムをブッ叩き過ぎた挙げ句、失神して担架で運ばれるYOSHIKIのような、「お決まり」の痴呆癖が。
きっと越前屋俵太のことを指しているのだろう。
でもここは子ライオンを崖から突き落とす心境で、本人には自力で思い出させようと誓ったも束の間、
「あの番組の前の司会って誰やったっけ?ええっと…片岡さとし?」
上岡龍太郎のことかい?
ああ…。
末期ではないか。
ホンマに担架で運んだろか。

数ヶ月前の出来事。
「ハセキョーがポルノグラフィティのギターのヤツと中出し婚したらしいで。」
「ええ!いつの話や。知らんかった。意外やわ。どこで知りあったんやろ?まあ、ハセキョーも一杯噂があったよなあ。」
「は?ハセキョーって恋多き女やったか?また別人と間違ってないか?ハセキョーやで。元モデルで大根役者の。」
「モデル?あっ、勘違いしてたわ。アイツやと思ってたわ。あの、ムチムチでおっぱいのデカイ…。」
「もしかしてフカキョンか?」
「そう!それそれ!」
嘘だろ。
一致しているのは「キョ」のみだ。
いつどこで線を繋ぎ間違えてしまったのだろか。

これらの例はボクが思い出せたからよいものの、こっちまで思い出せない時はイライラする。
とんだとばっちりだ。

しかしまあ、うんこは流し忘れるくせに、「おっぱいでかい」のフレーズオンリーでフカキョンが浮上してくるボクもどうかしているけれど。
Posted by foe1975818 at 23:54│ 最近 | TV