November 02, 2009

砂退かしボク

銭湯を採点するにあたって、各々が重要視している点。
広い、かといって広すぎない、人がそこそこ疎ら、サウナが熱い、シャワーの威力、シャワーの1本1本の間隔、アクセス面、店員がええ感じに控えめ、浴室以外の施設の整い具合、ヤクザがいないetc。

友人Yと訪れたるり渓温泉はその全てをクリアしていた。
広さという点は問題なく、平日の正午だから人も疎ら。
サウナは4種類構えていて、熱さは選り取り見取り。
シャワーは強さといい、一本一本の間隔といい申し分なし。
アクセス面の観点では、ボクの家からGreeeeNのアルバム「塩、コショウ」をかけて、丁度1周終わった時に到着する。
これは銭湯に入りたい欲求をギリギリ我慢できる範疇である(多分)。

そしてここの特筆すべき点。
それは、プールがついていることと、「岩盤浴」は勿論のこと、「酵素浴」「よもぎ蒸し」なる未知の浴室が設置されているのだ!
25mプールは入浴料の¥700に含まれており、海パン、キャップは無料レンタル可能。
乗馬に手を出したためにジムを解約した。
したがってここ半年以上も泳いでいないボクには、平日の昼間のガラガラのプールでの久々のスイムは空を飛んでいると勘違いするほどの心地良さであった。

入店直後に受付のおばさまに「酵素浴」と「よもぎ蒸し」の説明を求めたところ、「よもぎ蒸し」は主に女性向けなので、酵素浴はいかがですか?と若干、小馬鹿にした感じで薦められた。
¥1,900とおいそれと支払える安い値段ではないが、折角ここまで来たんだし試さないわけにはいかないだろう。
「但し!」
おばさまが鋭い目つきで注意喚起。
「臭いですよ」

酵素浴カウンターにて細かい説明を受ける。
・15分間
・熱いので腕や脚を出してても構わない
・サポーターを用意してあるが、基本的には何も着けないでの入浴が望ましい
・店員が頃合いを見て酵素を体に振り掛けにくる

友人Yもボクも当然全裸での入浴を選択。
それぞれ個室に入室。
入室するとそこにはこげ茶色の砂を敷き詰めた棺桶が置かれていた。
臭い。
何かを焦がしたような、燃やしすぎたような。
でも負けられない。
砂だらけの棺桶に寝そべった。
傍から見ると死者と見紛うんじゃねえか?

今から店員が砂を掛けにくる。
その店員がもし若い女の子だったらどうしよう。
駄目だ、余計な事を考えるんじゃねぇ。
ちんこがおっ勃っちまうじゃねえか。
ボクは勃ってもよい風俗などでは勃つが、勃ってはいけないところで勃ってしまう習性を有しているのだ(勃ちっぱなしやないかい)。
落合信子や野村サッチーや泉ピン子の顔を必死に思い出して勃起を収めた。

砂は結局おばさんが掛けにきた。
砂掛けババアは黙々と仕事をこなし、部屋を退室した。

兎に角、熱いです。
特に足や手の先端。
だからといって腕や足を動かすと余計に熱がその強度を増す。
これは砂掛けババアの説明通りだ。
我慢。
熱い。
そして暑い。
目を瞑って、思考の海をスイムする。
今は夏なのか、冬なのか、その何れでもないのか。
わからない、わからない。
焦る、焦る。
目蓋が重い。
明るいのか、暗いのか、その何れでもないのか。
誰だ、ボクの顔にぬるま湯を掛けるのは。
ここは海なのか、土なのか、その何れでもないのか。
溺れる。
酸素を。
息ができないではないか。

いや、できる。
汗だ。
ボクの顔が汗で埋もれている。
今までに掻いたことのない量だ。
15分の長いこと長いこと。

砂掛けババアが御淑やかに入室し、終了を告げる。
酵素を落とすためにシャワーを浴びたが、体に、汗腺にへばりついてなかなか落とせなかった。
待合室で無料提供された美味い黒豆茶で火照った体をクールダウン。
巨大スクリーンが設置されている休憩所で暫し仮眠。

施設を出ても汗は止まらない。
しかしその汗は夏場の体に纏いつく粘着力のあるそれではなく、水嶋ヒロのような爽やかなそれである。
体に臭いも染みついてないし、月並みな表現をすると、体が軽くなった。
爽やかさに任せてそば味のソフトクリームを買ったが、これはもうひとつだった。
調子に乗ってしまった。

HPからプリントアウトして持っていくと酵素浴が半額なるそうなので(平日のみ)、興味の湧いた方は是非お試しあれ。

Posted by foe1975818 at 22:38│ 最近