November 21, 2006

先生は帰ってこないのよ…

今朝の「とくダネ」という番組で、高齢者とペットについての特集が採り上げられていた。

自分が老いて足腰に支障をきたし始めたため、犬の世話もままならなくなり、方々に里親を頼み込むも受け入れ先が見つからない。
そこで、ボランティアで飼ってくれる施設の存在を知る老夫婦。
車に詰め込まれる犬と飼い主との別れのシーンで、朝っぱらから独り涙したボクである。

犬を飼っているあるお婆さんは
「結局自分が寂しいから飼ってしまう。」
と零した。
そうでしょう。
旦那に先立たれ、寂しいのは当たり前である。
それを犬を飼うことによって紛らわす。
分からないでもない。

うちも里親を受け入れたい気持ちは少なからずある。
犬は好きだし。
ただ、両親は
「最後まで面倒看れないかもしれんしなぁ…。」
と零す。
今、飼っている犬「ラヴ♀」はもう10歳を超えているはずなので最後まで面倒を看る分には太鼓判を押せるが、仮に両親亡き後、新しく犬を預かったところでボクの仕事は毎日家に帰れるわけでなく万全の体制で世話できない。
これ以上飼うのは、断腸の思いでお断りしているのだ。
さりとて、飼うことにある程度融通の利く猫が今以上増えるのも困る。

ペットを飼うのはエゴであることは百も承知である。
したがって、飼うときにもう一度自分の心に問わなければならない。
「最後まで面倒を看れるか?例えば、犬が寝たきりになって糞尿さえもままならなくなったときに、肛門を搾ってうんこを出してあげることはできますか?」と。

また、お年寄りに寂しい思いをさせないために、子や、地域や、国が援助してやる必要は大いにある。
長きに亘る様々な呪縛から漸く解き放たれた我が親ぐらいは寂しい思いをさせたくはないと、涙ながらに誓った今朝である。

但し、うちの場合は何よりもまずボケ防止対策を練ることが最重要課題なので、父親と合同で母親に麻雀でも教えてやろうかな。
ボクより勝負強くなられても困るが、ボクが教えるからこそ勝負弱くなるだろうな。  

Posted by foe1975818 at 22:50Comments(3)TrackBack(0)