August 17, 2006

地球は丸かった

北海道の根室にボクの東京時代のバイト仲間Hがいる(ボクの友人は「H」で始まる苗字が多い)。
ボクは2003年秋に大阪へ失意の出戻りを華麗に果たしたわけだが、Hはボクに遅れること半年後に地元根室に帰り、職に就いた(Hは失意の…ではない)。
Hの最大の特徴は食の好き嫌いが激烈で、食える物の方が少ない。
さらに、根室という漁港に生まれ育ちながら、海産物がほとんどアウト。
余計なお世話だが、可哀想である。

2004年秋。
北海道一周を決行するにあたり、Hの生まれ育った町、根室を訪れないわけにはいかない。
1年ぶりに連絡をとり、2泊さてほしい旨を伝えると、快くOKして車で色んな場所へと招待してくれた。

天然記念物に指定されている根室の車岩。

「地球が丸く見える」開陽台の文句のつけようのない景色に胸を打たれた。

標津にあるサーモンパークにおける夥しい数の鮭が犇めき合って必死のパッチで遡上する光景は、正直、気色悪かった。

根室でしか取れない花咲蟹を自宅へ発送し、根室でしか味わうことのできないエスカロップを、好き嫌いの激しいHが「この店のは食える」と絶賛する喫茶店で頂く。
エスカロップとは、バターライスの上に、ソースをかけられた豚カツが乗せてあるだけなのだが、店によって味付け(特にバターライス)が微妙に異なるらしい。
Hご推薦の店は、期待を裏切らず美味だった。ごちそうさんでした。

日本最東端の岬の納沙布岬に仁王立ちし、オホーツク海に睨みを利かす。
傍にある北方資料館の双眼鏡からは、歯舞諸島の一島の貝殻島が望見できる。
訪れた日は曇りがちだったが、条件さえ整えれば国後島、択捉島さえも微かに見えるという。

見逃せなかったのは、いくつか見える島のうちの1つに塔がつっ立っていたことである。
Hに聞けば、それはロシアの監視塔らしく、よく目を凝らせばロシアの巡視艇の姿もある。
ある線を越えれば、威嚇射撃をされることは珍しくなく、拿捕された人も数知れないとのことだ(帰ってきてない人もいるとか…)。



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Posted by foe1975818 at 17:11Comments(2)TrackBack(0)