報道ステーションによれば、オホーツク海に面する知床斜里の沿岸に大量の秋刀魚が打ち上げられたのだという。
毎年打ち上げられてはいるが、こんな膨大な量は過去に例がないと地元の漁業関係者は口々に漏らす一方、専門家によれば、去年今年と秋刀魚の数が多いだけで、それに比例して打ち上げられた数も多くなったのだろうと分析している。
2年前に知床斜里を訪れた際は鮭の遡上の真っ最中で、オホーツク海と川には鮭がごった返していた。
この度の秋刀魚の比ではない。
帰巣本能の神秘に浸る以前に、その夥しい量の鮭の必死な姿に、申し訳ないが吐き気を催しそうになったものだ。
知床斜里町に押し寄せているのは秋刀魚だけではない。
エゾシカが人里に下りてきているという。
例年なら冬季に入るとエゾシカは餓死したりして数が上手い具合に調整されてるらしいが、温暖化の影響で昨冬は餓死した数が減少。
他の地域の猿や猪や熊などと同様、餌を求めて山から下りてきて、畑の作物を食い漁るそうだ。
海からは秋刀魚が押し寄せ、山からはエゾシカが下りてくる。
居住範囲を脅かされた知床斜里にお住まいの方々の苦悩は続く。
上手いこと共存してほしいもんである。
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