全国で唯一というケンタッキーの食べ放題に参戦。
箕面市で生まれ、育ち、そして汚れたボクにとって「全国で箕面市にしかない」というお触れは久しぶりにボクのネタ収集心を大いに揺さぶった。
ただ、切れたナイフと称され、触るもの皆傷つけた学生時代ならいざ知らず、四捨五入して40歳を目前に控えた成人男性にはちときついチャレンジと言わざるを得ない。
というわけで、同い年なのにお互い敬語で会話する微妙な関係の会社の同僚を道連れにした。
彼は同い年だが、食の細いボクとは真逆の大食漢。
この食い放題にまさに食い付き「自信ありますよ。」
これは頼もしい。
15時頃に到着するも日曜日でもあり満席。
20分程待たされて「テラス席なら案内できる」というので我々は即決。
どこで食おうが、やるこたあ同じ。
薄手のシャツじゃまだ少い寒い春の朝の匂いが切なかったその日だが、食べているうちに汗が滲み出る結果を招いた。
1人土日祝料金の¥1,400(平日は¥1,200)を支払うと、約半径15cmの皿を手渡される。
バイキング形式で、フライドチキンだけではなく、サイドメニューとしてパスタ、コロッケ、キャベツにレタス。
ポテトサラダ、ポテトフライなどが並んでいる。
ソフトドリンクも飲み放題である。
制限時間は60分。
因みに6ピース食べれば元が取れる。
サイドメニューには目もくれずフライドチキンを皿にてんこ盛り。
フライドチキンがなくなっても、1分も経てば揚げたてが運ばれてくるのだが、この時間の長いこと長いこと。
でも皿にはまだスペースがあるのだから、フライドチキンが出てくるまで只管待つ。
動かざること山の如し。
並んでいる客の突き刺すような視線なんて気にしてはいけません。
まずはボクは4ピース、同僚は5ピースのフライドチキンを苦もなく平らげ、すぐさま並びにいく。
この並んでいる時間が絶妙で、少し厭きつつある味がリセットされる。
今度はフライドチキン2ピースとパスタ、レタス、それと烏龍茶を取って着席。
これで元を取った。
楽勝楽勝。
同僚はフライドチキンオンリー5ピース。
さすがは強豪。
ところが、である。
都合5ピース目のフライドチキンを4割ぐらい食べた瞬間に、突然の満腹感が襲ってきた。
これは以前のたまごかけご飯で味わった時と同じ。
こうなると地獄。
レタス、烏龍茶を利用して無理矢理口へ流し込む。
でもまだもう1ピース残っている。
視界に入っただけで吐きそうだ。
ピタっと停止するボク。
動かざること山の如し。
無理無理。
同僚は早くもおかわり態勢。
さすがは強豪。
速きこと風の如し。
結局ボクは最後の1ピースをかなり汚い感じで食べて(ほとんど食べ残し)、後は烏龍茶ガブ飲みで元を上回るための策を採る。
おかわりのために席を立った同僚が戻ってきた。
皿にはパイナップルの黄色一色。
あと4ピースは余裕だったが、バイトのおばはんの冷たい視線が気になり、フライドチキンを控えたとのこと。
体はでかいが意外と気にしぃである。
そのわりに脂ぎった皿を代えてもらってパイナップルで埋め尽くすなど、行動が意味不明である。
感想。
やはりしんどかった。
60分もいらない。
「我こそは」という勇敢な者は挑戦してもらうとよいが、ボクは暫く鶏肉はいらない。
これ以上食べたら鶏冠が生えてくるかもしれない。
今日のBGMは「My Revolution」