November 12, 2006

アンティークコイン

「挟まったがなー!!!」

親父のけたたましい怒号がロビ家のリビングに木霊した。
ボクにはそんな怒声が耳に入り込む余地などない。
耳に入ってくるのはモワンモワンという圧迫感オンリーだ。
ボクが抜擢したキストゥヘヴンは風前の灯。
興味は既に次のレースで穴を開けてくれそうな馬の捜索に移っていた。
だが、そんな捜索がバカバカしく思えるほどに、カワカミプリンセスの勝負強さは言葉が出ないほどに際立っていた。

ゴール後も親父は
「今のはアカンで!!不利なかったらヤマニン突っ込んできてワシの馬券、的中やんか!ヤマニンはまだ脚残ってたで!!!」
と、自身が本命に抜擢し、うんこが洩れるほどに大勝負を賭けていたヤマニンシュクルが、最後の直線走路で鞍上の四位騎手が手綱を引いて立ち上がるほどの不利を受け、馬券がパァになってしまったことをTV画面に向かって人差し指を差しながら必死で訴えていた。

親父の願いが通じたのか、このレースは審議となった。
裁決室から出てきたカワカミプリンセス騎乗の本田騎手は険しい表情で勝負服を脱ぎ、2着に入線していたフサイチパンドラ騎乗の福永騎手が脱ぎかけの勝負服を慌てて正した。

無傷の6連勝で空前絶後の女傑誕生と思われたカワカミプリンセスは、最後の直線走路でヤマニンシュクルの走行を妨害したとしてヤマニンシュクルの次の12着に降着。
2着入線を果たしていたフサイチパンドラが繰り上がって優勝馬となり、2年連続エリザベス女王杯制覇に去年と同じローテーションで挑んだスイープトウショウは繰り上がっての2着に終わった。

「これで少しは溜飲が下がったんちゃう?」
ボクが尋ねると、2年連続で大腸炎を発症している下痢便親父は

「ヤマニンシュクルとカワカミプリンセスが本命やったんや…。」

力なく言い残し、肛門付近を押さえつけながらいそいそとWCへと駆け込んだ。
間に合ってよかった…。
というか、本命馬同士で交錯してるんやんけ!
どっちみち外れとるやないか!!


ボクの連敗が今日漸くストップした。
いつ以来だろう?
気が遠くなる。
それにしても不思議だ。
記事に載せなかった途端に当たるんだから。

ありがとう、ルメールさん。
大外から突っ込んできた折角の末脚が、涙で霞んで見えませんでした。
的中したのがホントに久し振りだったもので…、ごめんなさい、ちょっと湿っぽくなっちゃいましたね。
今晩、サンTVのダイジェストで目に焼き付けます。

この勢いで来週のマイルチャピオンシップの日に京都競馬場へ乗り込む。

勢いがピシャっと止まって、競馬場で杖が必要なぐらいにフラついてる自分の姿がチラつくのは気のせいか?  

Posted by foe1975818 at 22:51Comments(5)TrackBack(0)

July 30, 2006

魂の叫び

イギリス競馬の伝統G気鵬罎日本代表のハーツクライ(♂5歳)が敢然と参戦したが、惜しくも1着から1馬身差の3着に敗退した。
ルメール騎手の仕掛けが若干早かったのでは?との向きもあるようだが、ボクは全くそうは思わない。思いたくない。
なぜなら、残り200mほどで先頭に踊り出た瞬間、ルメールの手応えや、ハーツクライのこれまでの日本での戦い振り、ドバイでの圧勝をこの目で見た限り(ブラウン管を通してやけど)、このまま伸び続け、先頭でゴールを駆け抜けて勝利を収めると確信したからである。
しかし、現実には残り100mでバテた。
それは初めて経験するタフなコースと、ハーツクライ自身がこれまでで最もレース間隔が空いた影響であって、もう一度、同じメンバー、同じコースで対戦したならば勝てる。絶対。

興奮した。
先頭に踊り出たとき、
「そのまま!!!」
ボクは深夜に絶叫した。

消極的な敗戦を食らうぐらいなら、強引過ぎるぐらい積極的に仕掛けて見せ場を作って敗退してくれた方が、金をハッてるこっちは納得がいくってもんだ。
断っておくが、ハーツクライ-ハリーンラン-エレクトロキューショニストの3連単での身内の賭けにボクは決して敗退などしていないし、必要以上に落ち込んでもいないので、ご安心を。


一方、合法の競馬では、起こってはならない事件が勃発した。
負け方にも種々あるが、今日は競馬人生でワーストである。絶対。
「勝負はこのレースに決めた!」
そう高らかに宣言していたのに、なぜ、勝負レースを変更したのだろう?
新潟11Rの予定を、急遽、新潟10Rに繰り上げたのだ。
魔が差したとしか思えない。思いたい。

結果は最悪。
新潟10Rのボクの本命馬スプリングドリュー(♀6歳)は痛恨の3着。
資金が枯渇したボクは、当初の勝負レースである新潟11Rを妙な胸騒ぎを覚えつつも指を銜えて見つめるしかなかった。
「これで新潟11Rでスクールボーイ(♂6歳)が来たら発狂するわ。」
冗談めかしてボクが口にすると、
「発狂せえや。」
父親は返した。

そして、新潟11Rは…。

スクールボーイめ…。



今日は謹慎を解いて、飲む!
じゃないと発狂が治まらない。治めない。  
Posted by foe1975818 at 17:05Comments(6)TrackBack(0)