September 02, 2007

Love 2000

巨人の高橋由伸が、折角取得したFA権利をあっさり放棄して、恥ずかしげもなく「永久巨人」を発表した。

勝谷誠彦氏が得た情報をラガルさんが記事にしていたが、読売球団は入団前の高橋に対し、逆指名を得るために20億円以上もの巨額な裏金を提供し、高橋もそれをありがたく享受した。

そりゃあ巨人に残留するわな。
これでもしFA宣言して巨人を退団なんてことになれば、球界から抹殺されかねない。
また、他球団も高橋獲得に動くような、読売の逆鱗に触れる振る舞いを行ってはいけない暗黙の了解でもあるのだろう。

一方、怪我で今シーズンを棒に振ることになった中日ドラゴンズ・福留。
昨朝参加した早朝草野球チームに、熱狂的な中日ファンのOさんが所属している。
そのドラキチOさんの分析によれば、
「福留は来年、中日にはいない。福留の視線の先にはメジャーしかない。去年、契約更改で揉めたことが伏線になっている。」
らしい。
しかしながら、今年、怪我でろくすっぽ試合に出場していない選手にメジャー側が興味を示すだろうか?
仮に名乗りを挙げる球団があったとしても、評価はさほど高いものではないだろう。
まあ、その方が気楽でいいだろうが。
岩村がいい例だ。

福留は打撃、守備、走塁の3拍子揃った、今や押しも押されぬ日本を代表する選手である。
まずは故障を完治させた後、FA権を取得し、誰にも文句の言われない成績を残してからメジャー移籍するべきだ。
そんな彼が理想としているバッティングフォームが、昨日、2000本安打を達成した広島・前田智徳。

あの落合監督をもってして天才だと称している前田智徳。
大怪我を克服しての2000本安打の偉業達成は、我慢の積み重ねが結実したものと言える。

東京ドームでの巨人戦。
センターを守っていた前田がエラーを犯し、逆転を許した。
その次の回に打席が回ってきた前田は、起死回生のホームランを放つ。
ニコリともせずにダイヤモンドを一周し、ベンチ裏で前田は泣いた。

なんて記憶が微かに残っているんだが、ウィキペディアで詳しい説明がなされていた。

1992年9月13日の対読売ジャイアンツ24回戦(東京ドーム)、1-0と広島リードで迎えた5回裏二死無走者、前田は川相昌弘の中前への当たりを飛び込んで捕球しようとしたものの後逸してしまい、川相はそのまま本塁を駆け抜けて同点にされてしまった(記録は前田に失策がつかず、川相のランニング本塁打となった)。前田は悔しさの余り、涙をこぼした。先発北別府学は勝利投手の権利を失ったまま6回で降板。前田は8回表一死一塁、決勝打となる勝ち越し2ランを放った。この際前田は打った瞬間に渾身のガッツポーズを見せ、そして涙を流しながらダイヤモンドを一周した。この一打で勝ち越した広島はそのまま3-1で逃げ切った。決勝打を放った前田はヒーローインタビューに呼ばれたものの、前田はこれを拒否。試合終了と共にロッカーで身支度を済ませるとバスに向かって歩き出し、呼び止める報道陣にも小声で「すいません」と繰り返すばかりだったという。この試合を中継していたラジオ・テレビ各局は、前田のインタビュー拒否の理由について「自分のミスで同点にされ、その後にいくら決勝本塁打を放ったからといって、その男がヒーローになるのはおかしい」などと発表した(広報を通じての本人弁)。前田本人は後日、決勝本塁打について「最悪でも、あれぐらいはやらなきゃ取り返しがつかないと思った」と振り返り、また本塁打後の涙について「自分に悔しくて涙が出た。ミスを取り返さなければいけなかった次の打席(6回表二死二塁)で中飛。それに腹が立って泣いたんです。最後に本塁打を打ったところでミスは消えない。あの日、自分は負けたんです」と語っている。

細かい部分で記憶違いをしていたが、まあ、大まかには当たっていたな。

前田は今年限りで現役引退のような気がしないでもないが…。

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July 16, 2007

せんせい

「巨人首位陥落」の大変喜ばしいニュースが流れてきたプロ野球界は、民放での放送が著しく減少している。
そんな状況下で、先日、貴重な東京ドームでの巨人VS阪神戦にありつけた。
ところが、解説が中畑清と川藤幸三の大ハズレ。
消音で観戦しようかとリモコンを握ったが、思わず手が止まった。
巨人の代打・亀井が無気力と捉えられても言い訳できない三振に終わった場面で、川藤が代打の心構えについて彼独特の甲高い声で喋り始めたのである。

「一回もバットを振らんでどないすんねん!思い切り振ったら気持ちが落ち着くんや!」

仰る通りである。
まずは振らなければ何も始まらない。
ましてや打つことのみを期待されて送り出された「代打」である。
それが凡打に終わったとしても、それは結果論。
振らずに棒立ちで三振に終わってベンチに帰るのは最も頂けない。
代打職一本で現役を全うした川藤だけに、その言葉には重みがある。

中学の野球部時代。
ボクたち世代初の練習試合に臨むことになり、ボクは1番打者として打席に入った。
ただの1打席ではなく、自分の打撃が通用するのか、そしてこの新チームの将来を左右する打席と言っても過言ではない。
バットを振ることなくフルカウントとなり、6球目。
思いっきり振った結果は、ファウル。
この時、凄くホッとした記憶がある。
緊張が解れ、思いっきり引っ叩いた次の打球は、ボクの野球人生で最長の飛距離をマークしたが、当時の箕面一中のライトはフェンスまで異常に距離があり、しかも相手チームの箕面四中のライトが異常に深い守備位置をとっていたので、フェンス際で見事に好捕されてしまった(相手の野球部監督は元箕面一中の監督だったため、ボクの打球癖を見抜いてライトに深い守備位置をとるように指示を出していたのだ!)。
アウトになりはしたが、これで自信がついたのは事実である。

川藤の言葉で、昔を少し思い出した。
たまにはいいことを言うじゃないか。

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May 11, 2007

巨人が好調である。
昨年の今頃も気がふれたように首位を突っ走っていたが、今年の雰囲気はちと違い、横綱相撲での勝ち方が目立つ。
アンチ巨人のボクが首位予想したからにはそれなりの根拠がある。

まず投手陣。
上原、木佐貫不在の中で早くも首位を独走している背景には、高橋や金刃の奮闘が欠かせないが、これは想定外だった。
ボクの見立ては内海で、20勝しても全然驚かない。
昨年のブレークは本物で、これからも勝ち続ける。
上原も帰ってきた。
久保も適役と思える先発で結果が出そうな雰囲気。
上原を先発に回しても林がいる。
今年の林は特に出来がよく、こちらも本物。
中継ぎの不安は、先発陣が8回を投げ切れば済む話。
豊田なしでも、もう投手陣は安泰とみる。
真田幸村の子孫にあたる真田裕貴には奮起してもらいたい。

攻撃陣。
阿部とイ・スンヨプは相変わらず危険な打者で、あの2人には大人しく外角のボール球を使って四球か死球で1塁に歩かせておくのが妥当。
特にインコースの捌きは天才的で、キャチャーは無闇にインコースを要求するのは危険。
勝負するなら点差が大きく開いている状況のみに絞るべきだ。
そしてそんな時にこそ餌を撒いておく必要がある。

パ・リーグからセ・リーグに移籍した打者は、なかなかパ・リーグ時代と同様の成績を収められない傾向が見られるが、小笠原と谷はここまでは見事に適応している。
かといって原監督はフルイニング出場させるわけではなく、控え、特に守備固めの選手を適材適所で上手く起用し、試合勘を失わないような采配を振っている。
なんといっても木村拓也と小坂誠の存在は貴重だ。
広島もロッテも、なぜ手放したのだ?

そしてフロント陣最高の補強が、伊原春樹コーチ。
先日のヤクルト戦における巨人の攻撃は、伊原戦術の真骨頂。
ランナー1塁で、打者がレフト線寄りのヒットを放った。
普通なら1、2塁に収まるところだが、3塁コーチャーズボックスに陣取る伊原コーチは、グルグル手を回して1塁ランナーの谷は3塁を陥れた。
ヤクルトのレフトを守るラミレスの緩慢な動きを察知した(既に頭に入っていた)伊原コーチ。
そして伊原コーチの手の動きとラミレスの守備を抜かりなく注目していた谷のファインプレーである。
伊原イズムが確りと根付いていることを如実に表しているシーンだ。

しかしこんなものは朝飯前。
このシーンで思い出したのが、西武VS巨人の日本シリーズ。
これはあまりにも有名。
以下はウィキペディアからの抜粋。

伊原の名前を全国区にしたのは1987年の巨人との日本シリーズの第6戦であった。8回裏2対1と西武1点リードで迎えた二死一塁、秋山幸二がセンター前ヒット。通常は一、二塁、あるいは一、三塁の場面。ところが、ファーストランナー辻発彦(現・中日二軍監督)がノンストップでセカンドベース、サードベースをも駆け抜け、ホームベースを一気に奪ってしまった。センター前ヒットで一塁ランナーがホームに帰るなど常識ではあり得ない。セントラル・リーグの他チームが気づかなかったウォーレン・クロマティの緩慢な返球と、中継プレーに入るショート川相昌弘(現・中日コーチ)が走者を見ない(打者走者の二塁進塁を警戒して打者走者を見るために右回転する)クセを見抜き、ホームへ生還させたのである。選手としては大成できなかったが、多くの球団を渡り歩いた末に身に着けたキャリアの集大成を見せたといえる。実はこの試合、他に2回裏に俊足とは言えない二塁ランナー・清原和博をセンターフライ(クロマティの捕球)によるタッチアップでホームインさせている。西武の攻撃が終わり、選手の戻る巨人ベンチを凝視した伊原は、巨人首脳陣他、誰もクロマティに注意しないのを見て、これは気付いてない、と確信を持ち、8回の辻の突入を指令した。この第6戦は伊原の2つの判断で勝ったようなものであるが、特に8回裏の走塁は「伝説の走塁」として球史に残るものになった。

伊原氏は野村阪神のコーチを務めていたが、野村氏と折り合いがつかないとかで退任。
野村氏と野球哲学のベクトルは同じだとは思うが、性格が水と油だったのだろう。
また、伊原氏はオリックスの監督も務めていたが、今度はコーチ陣と折り合いがつかないとかで退任。
基本的に伊原氏は監督向きではなく、いわば戦国時代で例えるところの山本勘助に該当するのではないだろうか?

伊原氏の人格をよく知らないが、その野球哲学には唸らされる。
巨人の3塁コーチとしてタクトを振る伊原氏を見るのが楽しみで、今年は野球、巨人戦にチャンネルを合わすことが多い。

元々定評のある長打力に、投手力、機動力が備わった巨人がBクラスに低迷するなど考えられない。
これが、ボクが巨人を悔しくも1位に推挙した理由である。

去年みたいに交流戦を境に物凄い勢いで急降下したら、それはそれで嬉しい。

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April 19, 2007

MVPは林

昨晩は様々な事案が次々に発生して今でも胸がバコバコしているが、まずは気を落ち着けてプロ野球観戦記を。

大阪ドームにて行われる巨人VS広島戦の前売りチケットを入手。
3塁側(広島側)内野指定席Bにて観戦。
「内野」と銘打ってあるが、ほとんどレフトである。

車で17時に到着。
巨人の守備練習風景を観察。
センターに就いたホリンズの投げ方がクロマティに似ているのは新しい発見。
同じ背番号49を与えられた意味が理解できた。
でも打撃フォームは全く似ていない。
左投げ右打ちやし。

練習では他の野手もなかなかキビキビしていて、特に送球が胸元にバシっと返球されてて非常に宜しい。
監督の原が現役時代に送球ミスがほとんどなかったように、監督からの意識付けが徹底されているのかもしれないし、特にキビキビしている小笠原道大加入も大きな影響を与えているのかもしれない。
そんな意識付けや、小笠原の影響を微塵も感じさせず、内野が扱いにくいショートバウンドや2バウンドで返球したりとチンタラした動きの選手を発見。

ホリンズと同じくセンターに就いた、背番号12の鈴木尚広(たかひろ)である。
仮に怪我をしているにしても、だ。
なぜ敢えて内野手が取り辛い球を返す?
それとも、ホリンズに定位置を奪われ、代走のみの出場を強いられているから不貞腐れているのか?
解らんでもないよ、他球団などから次々に入団してポジションを横取りされるんだから(友人Yが持参した選手名鑑で確認したら、巨人の育成選手も含めた全選手中20人までもがどこかしらからパクってきた選手だ)。
しかしそんなことで不貞腐れているようでは、本当の「プロ」ではない。
練習とはいえ、見られていることを意識しなければならない。
一旦グラウンドに出れば、一生懸命にプレイするのが本当の「プロ」である。
そんなことじゃあレギュラーで出場できんわ。
自慢の足が泣いている。
偽者プロ選手の怠慢な動きで気分を害し、この選手を一生応援しないことを決意(まあ、元からアンチ巨人だが)。

広島は淡々と練習をこなしていたが、全般的に送球にやや難があった。
それと、何でもないセンターフライを獲ろうとした中東(なかひがし)がずっこけていた。
試合中なら珍プレーもんだった。

4回の攻防で友人Yが合流。
楽天・野村監督の物真似をしながらの観戦に浸る。

試合内容は新聞などでお確かめください。
前田智徳の同点ホームランには胸が熱くなった。  続きを読む
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March 12, 2007

みんなごめん

どの世界でも裏金が幅を利かせているが、日本プロ野球界も裏金で揺れている。
西武ライオンズ上層部が、東京ガスと早稲田大学のアマチュア選手2人に「栄養費」という名目の「裏金」を提供した。

名目はどうであれ、裏金を貰ったことのない選手の方が希少だろう。

プロ野球解説者金村義明は、報徳学園高校時代にエースで4番で夏の甲子園の全国制覇を果たした。
即座にプロから目をつけられた彼は、当時の阪急ブレーブスから「お小遣い」という名目の「裏金」を受け取り、相思相愛の仲に。
ところがドラフトで、阪急だけでなく近鉄バッファローズも強行指名。
抽選結果、近鉄が入団交渉権を引き当てた。
悩んだ挙げ句、近鉄に入団したと関西ローカルの番組で証言している。

この話は笑ってしまったが、江川、小久保等等胡散臭い事例には枚挙に暇が無い。
オリックスバッファローズをこよなく愛する(元々はブルーウェーヴファン)友人Y
「巨人の内海と、ホークスの新垣だけは一生許さん!!!」
と、西武の裏金問題で迷惑を被った早稲田大学野球部監督級に怒り心頭である。
彼ら2人は逆指名が認められていない高校卒業時のドラフトで、当時のオリックスブルーウェーヴ(現オリックスバッファローズ)が入団交渉権を得て入団交渉にあたるも、入団を断固拒絶し、数年後、「逆指名」でそれぞれの希望球団に入団。
新垣の説得にあたったブルーウェーヴのスカウトの1人は、自ら命を絶った。

どのチームのファンでもなく、ただの野球好きのニュートラルな立場のボクに言わせれば、内海、新垣の2人は予め希望球団を口にしており、その球団以外からの指名された場合は拒否することまで明言していたが、それをオリックスが強行に指名してきたのだから、恨まれる筋合いはないだろう。
それに自殺はさすがに行き過ぎだとは思う。
新垣にしても気の悪い話だろう。
でも、故人の責任感は察して余りある。
まあ、オリックスはそれ以前に上層部や、存在そのものが問題ありだが、「逆指名制」が死人を産んだ事実であることに変わりはない。

巨人一党首制ではなくなったこのご時世。
確かに巨人に紛れ込めば大した活躍をしなくても引退後に有利に働くし、活躍しても貧乏な球団ならば給料が少ないし、設備もショボい。
ただ勘違いしないで頂きたいのは、どの球団であろうが結果を残さないと始まらない。
結果を残してからモノを言ってほしいものである。
逆指名で巨人に入った連中が何人消えていったことか…。

インタビューで
「ファンの皆様のお陰で…。」
と発言する選手は引くぐらい多いが、今所属している球団を去り、高い金を払う別の球団を選ぶ行為が「ファンを蔑ろにしている」とは言えないだろうか?
ありがちで、ありふれたセリフを吐くぐらいなら
「仕事で野球をやってますので、FA宣言して資金力のある球団に移籍します。」
と堂々と宣言した方が気持ちいいのである。
しかし、ファンを蔑ろにすると観客動員数が減り、最終的には自分の給料に響いてくるけどね。

「でも、今居る球団の監督が使ってくれない。」
と嘆いている選手は、イチローをお手本にしてほしい。
誰かは見ている。
それでも素質が開かなかった場合は、その選手はそれまでの選手だっただけ。
アピールの仕方も拙かったのだろう。
早いこと諦めて、転職した方がいい。
野村監督が言うように、人生は野球だけではない。
そして、野球だけではイケナイ。

「行きたい球団に行けないなら野球を辞める」
という選手が出てきたなら、それも所詮そんな程度のヤツで、さっさと野球から足を洗い、もっと金を稼げる職業に就けばよい。
多少実力が劣っていても、根っからの野球好きがプロのグラウンドで暴れまわることによって手に汗握る試合運びとなり、見ている側としても楽しめ、感動できるのである。

ただ、坊主が嫌で野球を辞める、野球をしない人間が多いのは、嘆かわしい。
ボクは楽だし好きで坊主にしていたが、髪の毛の長さと野球は全然関係ない。
早いことそんなしょうもない「伝統」は排除すべき。
バカみたいだ。
くだらない伝統を重んじすぎれば、大相撲のような末路を辿るだけである。

さて、裏金や、自殺に追い遣るような悲劇を排除するには、ドラフトを大リーグのように前年のシーズン下位チームからの指名する、即ち「ウエーバー制」に移行すれば、「一先ず」解決できる。
その代わりFA制度は残そうではないか。
誰もが納得する成績を残した選手のみ、「FA宣言」という名目の「裏金」でたんまり稼ぐことを「制度」で許す。
逆指名できるわ、FAできるわって、態々金がかかり、金がある球団に知名度のある選手(実力があるかどうかは疑問)が偏るようなシステムに設定するからイケナイのである。

もはや暗黙の了解が通用する世の中ではなくなってきていることを察知できていないのは致命傷だが、組織の上層部にドンと居座るのが「老人」連中なんだからどうしようもない。
そろそろ引退して、競馬でも覚えて老人らしくゆっくりしなさいよ。
買い方をみっちり教えてあげるから。
その代わり、お小遣い頂戴ね。
「栄養費」として。  
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February 25, 2007

博士

プロ野球のキャンプが終了し、オープン戦の火蓋が切って落とされた。
ハンカチーフ王子のライバル、ゴールデンイーグルス田中将大は「マーくん」などと呼ばれ、グッズも売り出され、何かと注目を浴びているようだ。

ニューフェイスの初々しい姿とは対照的に、元バッファローズ中村紀洋は中日ドラゴンズが救いの手を差し伸べたお情け入団テストを受けることになり、元巨人のローズもまた、過去に在籍していたバッファローズの入団テストを受けた。
ローズは初めから巨人なんかに行くなよ。
巨人の固っ苦しい気風に合うワケがないのだ。

日本プロ野球界のスパイスとして存在するおもしろ助っ人外国人はいつ見ても飽きないが、今年は北海道日本ハムファイターズに生真面目な助っ人が加入してきたようである。

スウィーニー投手。
彼は練習が終了するとパソコンを取り出す。
勿論、野球に関するデータも打ち込んでいるのだが、それ以外に生物学に関するものを打ち込んでいるそうな。
しかも中途半端に励んでいるのではなく、博士号取得を目指している。
志が高い。

好奇心も旺盛で、意味がわからないことを発見すれば必ず訊ねる。
パドレス在籍時に同僚だった大塚が打者を打ち取った後に上げる雄叫び

「よっしゃー!!!」

スウィーニーは大塚に

「『ヨッシャー』とはどういうイミだ?」と訊ねたらしい。

大塚は何て説明したんだろう?

こんな生真面目な彼なら、仮に巨人に入団していたとしても気風にマッチするんじゃないだろうか?
でも、真面目がすぎて色んな人の忠告を受け入れすぎたのが災いして自分のバッティングフォームを見失い、前評判ほどは実力を発揮できなかったマックなんて外国人もいたけど。

プロスポーツ選手は引退後の人生の方が長く、引退後にその世界に居残れるのはほんの一握り。
スウィーニー投手のように選手時代から引退後の人生を見据え、予め手を打っておくのも悪くはないだろう。

野球で失敗してタクシー強盗を働いた元巨人の松岡のような憐れな末路を辿ることにならないために…。


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October 11, 2006

ふくし

オレ流落合監督が宙を舞った。
そして、泣いた。
一部新聞紙上では

「オレの目にも涙」

な〜んて巧い表現がなされていた。

シーズン前のえげつない練習量を浴びせた落合監督は、まさに鬼だった。
それに歯を食い縛ってついてきた選手たちの必死の形相を、落合監督はきちんと見ている。
そりゃあ涙も頷けるのである。

3年で2回の優勝は名将と呼ぶに相応しい。
昨シーズンの出来事ではあるが、中日が完膚なきまでに負けた試合があった。
投手がメッタ打ちに遭い、打線は沈黙。
試合後の落合監督のコメントが以下だ。

「今日の収穫は井端だけ。これで浮上してくるだろう」

この試合まで不調に喘いでいた井端。
だが、この試合の井端はノーヒットなのである。
何を言うてるんや?と余計な勘繰りを入れたら、まあ、何ということでしょう!
次の試合から魔法をかけられたかのように打つわ打つわ。

シーズン中、落合監督は敢えて素っ気無い態度でマスコミと向かい合っているのではないだろうか?
もちろんしょうもない質問を浴びせるマスコミは問題外だが、憎まれ役を監督が買うことによって選手が野球に集中できる。
途中から森野にレギュラーの座を奪われはしたが、立浪がプレーできているのも、そんなところが影響しているかもしれない。
マスコミのみならず、小言のうるさい中日OB連中にも口出しさせていない可能性もある。


さあ、ボクがシーズン前に行ったセ・リーグ順位予想だが→予想

Bクラスはバッチリである。
しかし、ヤクルトを買いかぶって置き場所を誤った。
ラロッカの故障はもとより、投手陣にまで及んだのは誤算だった。

阪神は今岡。
井川と久保田の不調はある程度計算に入っていたので驚くに値しないが、それをカバーして余りある獅子奮迅の活躍を見せたのが藤川球児である。
ボクは見縊っていた。
去年、記録を破るほどの登板をし、さらには二段モーションの規制の呷りを受けてフォーム変更を余儀なくされた彼が、今年も、いや、打者のバットに掠らせることさえ許さなかった去年以上のボールの伸びを披露するとは思いだにしなかった。
しかし、延長戦の3イニングを放らされた影響などが出て、後半戦の一番大事なところで遂にパンクした。
あれは岡田監督の采配ミスだと断固として糾弾したいところだが、阪神がなまじっか強くなってしまったがためにファンの目が鬱陶しいまでに厳しくなった。
そのため「捨てゲーム」を作れず、選手に無理を強いてしまわなければならないのは痛い。
昔の巨人化である。

その巨人は、案の如く怪我人続出。
野球以前の問題である。
あれだけいい選手がウヨウヨおるのにね。

怪我と言えば、横浜の多村。
ホント怪我が多い。
その陰で吉村という活きの良い若手が頭角を現してきた。
後は、先発ピッチャーだ。

これは広島にも言える。
FA行使が囁かれているエース黒田は何処へ?


一体、ボクは何目線で物を言うとるんやろか?

まだ昨日の酒が残っとるな。  
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July 02, 2006

天罰

昨日、連敗を10でやっとこそさで止めたようだが、あれだけ勝ちまくって開幕ダッシュに大成功していた読売巨人軍が、W杯の陰でこっそり行なわれていた交流戦を境に首位陥落。
それどころか勝率5割を切って借金生活。
主力に怪我が相次いだため、昔、オリックスや阪神で活躍したアリアスに触手を伸ばした。
6月末が外国人獲得の期限であるからして、かなり切羽詰っている。

ここんところの巨人の外国人補強は、物の見事にスベりたおしている。笑える。
「悪太郎」こと堀内政権時に在籍していた外野手レイサム。
彼はレフトフライを捕球後、スリーアウトでチェンジと思い、ファンサービスの一環としてレフトスタンドのファンに向けてボールをプレゼントするために格好よく投げ込んだ。
最近、プロ野球ではよく見かける光景である。
しかし、残念ながら、彼はアウトカウントを勘違いしていた。
スリーアウトチェンジではなく、まだ「ツーアウト」だったのだ。
その前代未聞な珍プレーを目の当たりにした対戦相手のヤクルトのランナーは、一斉に走り出して半笑いでホームイン(2つの進塁が与えられた)。
ファンサービス精神は大切だが、アウトカウントはもっと大切だ。
アウトカウントを間違えてボールを投げ入れられたら、ファンもボールを投げ返してしまうぞ。

個性のある助っ人外国人は、時に我々野球ファンの心を鷲づかみにした。
特に暴力的な外国人は、たとえ鈍器のようなような物で「忘れろ!忘れろ!」と頭をどつきまわされても絶対に忘れることはない(ホントに殴っちゃイヤよ)。
中でも、今から16年前に中日に在籍していたディステファーノの右に出る者はいない。
もし、右に出たら殴られてしまうかもしれない。
彼はそれほど喧嘩っ早かったのである。
今とは違い、当時の外国人選手はある程度レギュラーを確約されていたので、お遊びのオープン戦ごときは様子見に終始するもの。
なのにこの血の気の多いディステファーノはマジメなのかなんなのか分からんが、高が「オープン戦」でデッドボールを食らって頭に血が上り乱闘騒ぎを起こし、退場処分を喰らっている(確か西武戦)。
もう一度念を押すが、「オープン戦」で、である。
結局、この外国人は大した成績も残さず、ド派手な乱闘騒ぎを頻繁に起こしてクビとなり、シーズン途中で帰国した。
今でもボクのツルツルの脳裏にこびりついて離れない助っ人(ケンカのときの助っ人としては申し分ない)外国人である。

余談ではあるが、この時の中日の監督が燃える闘魂・星野仙一だったのは縁起でもない話だ。  
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