プロ野球の順位が確定した。
シーズン前の予想はこうだ。
セ・リーグはヤクルトと横浜の置き場所を誤った。
惜しかった。
今年はどのチームも怪我人に泣かされた。
それも主力の。
その中で怪我人を最小限に食い止めた巨人が優勝。
あそこまで恥も外聞もなく戦力を整えれば、優勝するのは当たり前。
寧ろ苦戦しすぎで、実に見苦しい優勝である。
中日は福留不在が致命傷で2位に甘んじた。
その分、英智の成長に繋がったけど。
阪神は監督の采配ミスで首位争いから陥落した。
終盤に急失速した原因は、桜井を5番に据え続けなかったことと、久保田、藤川を前半戦から酷使したこと。
この2点に集約できる。
「100試合でも投げますよ。」
久保田はそう言って、タフガイぶりを強調していたが、そりゃ一応言うわ。
「もう無理です。しんどいです。」なんて泣き言を普通言うか?
強がりをを真に受けて起用しまくってどうする。
その点、ウィリアムスは要所要所で休暇を取っていた。
あの辺りが外国人特有の「巧さ」だ。
阪神はなまじっか強くなってしまったがために、マスコミ、ファンの目が厳しくなり、「捨てゲーム」を作れなくなった。
「『捨てゲーム』を作れないチームは終盤に失速する」ことを笑ってしまうぐらいに体現してくれたわけである。
また、阪神は規定投球回数に達したピッチャーがいないのも特徴。
それは監督がシーズンを通して、早いイニングに先発投手を下げすぎたから。
野手出身の監督は、どうも継投に頼りがちである。
ボクが不思議に思うのは、先発投手の球数を100球を目途にしていること。
そのくせ、中5日、ないしは中6日で先発ローテーションを回し、「先発投手がいない…。」とボヤいている。
そら、おらんようになるわ。
100球で下げるなら、中4日でローテーションを回すべきである。
それか130球で中5日、若しくは中6日。
ボクは後者の方が日本に向いていると思う。
横浜はよく頑張った。
監督の遣り繰りの上手さが際立っていた。
ヤクルトは岩村の穴が埋まらなかったことよりも、投手陣に怪我人が続出し、新しい力の底上げもなかったため自滅。
広島は投手陣崩壊慢性化と、1、2番の人材不足が深刻。
野村の後継者の早期出現を待つ。
パ・リーグは全然的中してないが、楽天4位予想は誇ってもいいでしょう。
もう岩隈は不要だな。
でも来年のAクラス入りは、まだ無理だろう。
いや、来年は最下位かもしれん。
日ハムには脱帽。
投手陣の安定は予想できたが、打線の勝負強さには舌を巻く思いだ。
これで小笠原が残留していたら、独走で優勝だっただろう。
優勝予想したソフトバンクも怪我に泣いたクチ。
多村が打棒で、もひとつ爆発しなかった。
ズレータの穴を埋めて、地面が盛り上がるぐらいにお釣りが来るかと踏んでいたのだが、よく考えれば元々「守備の人」なのね。
西武は松坂の穴がここまで響くとは…。
1、2番と、ストッパー育成に磨きをかけてほしい。
あと急務なのは、カブレラのやる気を再び呼び起こす必要がある。
ロッテは高齢化した救援投手陣とエース清水の不調が響いた。
打線に関しては優勝した年が出来すぎなだけであって、今年ぐらいで妥当。
オリックスは後半戦に見所があった。
若い投手が台頭し始めたので、来年は花が咲きそうな気配だ。
セ・リーグは打高投低で、パ・リーグは全く逆。
投手と言えば、ロッテの若手左腕・成瀬。
ラガルさんがシーズン前に成瀬の飛躍を予期していた。
成瀬が去年後半から力を付けていたことを見逃してはいなかった。
お見事。
今、なんちゃらシリーズが行われている。
ほとんど興味ない。
「観客動員数増加=盛り上がり」は大きな勘違い。
このシリーズは、選手に負担を強いて、シーズンの価値を大きく下げるだけ。
アメリカは球団数が多いからある程度成立しているのである。
日本はアメリカの真似事などせず、一刻も早く撤廃し、従来の日本シリーズのみに変更してもらいたい。
プレーオフを開催したいなら、以前に提唱した「前期後期制度」を復活させ、「1位」チームのみによるプレーオフを開くべきだ。
それに、賭けに負けて金が減るのは、もう御免だしね。
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