September 25, 2006

ドラゴン悪魔

鵡川温泉、新冠温泉、静内温泉。

ボクが北海道旅行で訪れた温泉。
この3ヵ所の温泉のうち、ある温泉でボクは水風呂の比ではないぐらいに肝を冷やした。


サウナで気を失う直前まで毛穴全開にしたボクは、体を洗うためフラフラと洗い場に辿り着いた。
その時!!
背中に小奇麗な龍をあしらった仁義なき極道さんが、ガニ股で椅子に腰掛け体をゴシゴシ洗ってらっしゃったのだ!!
齢40代と推定される。
さっきまでフラフラだったボクは、正気を取り戻し、もうこれ以上開かないだろうとふんでいた毛穴がさらに開き、おちんちんは硬直。
ヘビに睨まれたカエルならぬ、龍に睨まれた亀といったところか。

ここの洗い場の陣形を上から見た図で説明すると、下底部分がない台形で、それぞれの辺に5つほど席が比較的狭い間隔で設けてある。
仁義なき極道は、この台形の左の辺のど真ん中に陣取っており、その両隣2つづつの席は空席で、風呂場に似つかわしくないヒンヤリとした空気が漂っていた。
わざわざこの仁義なき極道の至近距離で体を洗う必要などない。
誤ってタオルのシャボンが飛び散ろうものなら、仁義なき極道に小指なき者にされるかもしれないからだ。
ヘタレのボクは逆サイドにあたる右の辺の席で体を洗おうとしたら、5歳ぐらいの双子の男の子がお湯か水の掛け合いできゃっきゃ騒いでいる。
しかもお兄ちゃんか弟か判らんが、ちょっとイラっとしてケンカをおっぱじめた。
危ないし、目障りだし、耳障りである。

正義感溢れるボクは注意をしようとした。
その時!!
ふと、身も凍えるある仮説が頭をかすめた。
それは、このチン毛なき双子はあの仁義なき極道のお子様なのでは!?ということである。
確かに不思議だ。
これだけ騒いでいるのに他の入浴者は注意せず、見てみぬフリである。

この仮説は的中している可能性が極めて高くなったために、ボクはのどちんこまで込み上げていた「うるせえ!!クソガキ!!」をストップ。
危ない危ない。
小指なき者どころか、亡き者にされるところだった。
注意を踏みとどまったのは、ここ数年でも5本の指(今のところ小指は無事なので)にランキングされるファインプレーだ。
正義感も仁義なき男の前ではあっさり平伏すのである。

残る洗い場は台形の上底部分にあたる5席になるのだが、この5席のうち4席が埋まっており、みんな肩身の狭そうな感じで縮こまって体を洗っている。

仁義もチン毛も小指もあるボクは、上底部分の中村俊輔でもパス通せないと思われる狭いスペースに体を滑り込ませた。
同じく仁義もチン毛も小指もあると思われる(わざわざ確認してないよ)両隣で体を洗っていた方々も場の空気を察しているのか、気を遣ってスペースを開けてくれた。

ボクは坊主とはいえ、一応シャンプーで頭を洗うわけだが、その間に仁義なき極道もチン毛なき双子の男の子も浴室を去っていた。
結局、3人の関係は解明されることなく闇に葬り去られた。


最近は、刺青の入った人や、暴力団関係者お断りの銭湯が多い中、昔からの営業だからか、田舎だからかは分からないが、ここはOKのようなのね。


極道の世界に関してはもちろん無知であるが、幹部クラスであれば無意味に一般人を傷つけることはないという。
ヤクザというものを勘違いしている若いチンピラ連中が要注意らしいが…。

まあ、幹部クラスもそういう時期を経たから、今の地位があるんだろうけど。


因みに、その日使用していた温泉の更衣室のロッカーの数字が「83」。

「やっさん」

出来すぎだ。  

Posted by foe1975818 at 22:22Comments(12)TrackBack(0)