August 14, 2007

無理です

昨日の第一試合に登場していた常総学院のエースは素晴らしかったなあ。
高校生で針の穴を通すあのコントロールは末恐ろしい。
きっと高校野球生活で一番の出来だっただろう。
それでも敗退するんだからわからないもんだ。
延長12回を1人で150球以上投げ抜いた彼には「お疲れさん」と伝えたい。

それにしても暑い、暑い。
うだるような暑さのため、熱中症と見られる症状で脚に痙攣を発症したりする高校球児が続発。
そんな直向きな彼らに向かって「こっちは金をかけとるんや!」とは口が張り裂けても言えないが、球児はそれぐらいのプレッシャーを背負い、へこたれないよう全力でプレーするように!


甲子園出場は私立高校にとっては客集めの格好の道具。
赤字覚悟で暫くは学費免除の特待生を大量に呼び込んでも、念願叶って甲子園に出場して名を売れば、何もしなくても学生は集まってくるようになり、大儲けできる。

これは大学への合格者数も同じ。
勉強のできる大学へ何人合格者を輩出できるかが客集めの格好の道具と化している。
そこに私立高校側は躍起になっている。
少子化の歯止めが利かない中、その傾向に、より一層拍車がかかってくるだろう。

で、拍車が違う方向にかかって、「合格者数水増し事件」の勃発である。
どんなに御託を並べようとも、嘘を吐いてはいけない。
朝青龍も「腰痛治療」と届け出ているなら、あんなにはしゃいでサッカーに興じてはいけない。
巡業を休みたいなら、それなりの自説でもって相撲界を説き伏せてから堂々と休めばよかったのだ。

少し話が逸れたが、親の側からすれば「東京大学100人合格!」とか「関関同立200人合格!」の看板だけで「我が子をそこへ送り込もう」って簡単に決めるかな?
大事な大事な我が子を預けるわけだから、合格者数などという薄っぺらな数字よりも、もっと細部に渡る調査を行なってから進学する学校を決めるのが普通でしょう。
学校側はその辺が見えておらず、数字だけで客集めに走り、華麗に自爆した。

その数字に踊らされて我が子を入学させようとする親は、もっとお話にならない。
甲子園出場がどうとか、勉強のできる大学へ進学できるかどうかは過去の数字など全く関係なく、結局は本人のやる気次第だし、そもそも子供へ過度な期待をかけるのは親への反感を募らせ、その刃が親に向けられる悲しい殺害事件を誘発するだけ。
それに、「蛙の子は蛙」って言うしね。

ボクは息子を高校球児に育て上げ、甲子園出場の暁にはそのチームの単勝に賭けてまずは軽く儲け、プロ入り時の契約金で悠々自適の生活を目論んでいるなどと大きな夢を描いています。

…アホなこと言わず、目の前の賭けに勝利するために今日は園田競馬場に出陣して大儲けしてくるぜ!

って、「だからそのアホな逞しさが命取りなんだってば」って頭では理解しているのに、気付けばあの鉄火場に仁王立ちしてるんだろうな。
そして負けすぎて気を失うんだろうな。

こんな予想は当たるのよね。  

Posted by foe1975818 at 00:00Comments(2)TrackBack(0)

August 09, 2007

怪物

ある1人のヤクザがいる。
広島で後に組長にまで伸し上がることになる彼は結婚。

1989年4月22日。
広島市で産声を上げた次男坊はすくすくと育ち、類稀なる野球の才能を授かった。

父親から引き継いだでかい体格を生かし、竹屋小3年時に投手兼捕手として野球を始める。
国泰寺中3年時に日本代表に選出され、世界大会準優勝。
その中学時代に投手として141km/hをマーク。
シニア最速投手として全国にその名を轟かせた。
しかし意外なことに、全国の強豪高校による彼の争奪戦は繰り広げられるどころか、一斉に手を引いた。

高校側が獲得に二の足を踏んだ理由。
それは中学時代に野球と平行し、手のつけられないヤンチャ坊主だったからである。
受け入れてくれる高校を探すのに苦労したぐらいだから、そのヤンチャぶりは浮き彫りになる。
父親から引き継いだのは体格だけではなかったようだ。

各校が獲得から手を引く中、唯一、手を挙げた高校が大阪の全寮制の超名門野球部。
高野連も公認する超特待生として入学し、野球に打ち込んだ。

ここまでの彼の経緯に関しては、どこからどこまでが本当なのかは定かではない。
ここからは確実な「情報」である。

入学して間もなくの1年夏から5番打者としてレギュラーで甲子園出場。
とんでもない速さの打球でホームランを放つ一方、投手としてもマウンドに立ち、剛速球をビシバシ投げ込んだ。
2006年には大阪府大会で4試合連続本塁打を打ち、大阪府大会連続試合本塁打記録を樹立。
同年秋季近畿大会準決勝では金属バットながら前人未到の推定飛距離170mの大場外弾を放り込んだ。
2007年7月5日、練習試合で高校通算本塁打記録となる87本目のアーチを描いた。

ところが、大本命と目された最後の夏の甲子園大阪大会決勝で、まさかの敗退。
涙を飲んだ。

彼は大会を通じて長打が1本も出ない不振だった。
ボクの見た感じでは、1年から思ったほど成長していない。
むしろ退化したのではないか?
昨年、斎藤佑樹に完膚なきまでに抑えられた影響が残っているのかもしれない。
投手との二足の草鞋を履いたため、バッティングに影響が出たとの声もあるが、それは昔から二足の草鞋だから言い訳にはならない。
もっと言うならば、PL学園時代の桑田は投手、打者の二足の草鞋で成績を残している。

因みに彼のプロフィールの父親の欄は空白。
一説によれば「離婚」となっているそうだが、それも「偽装離婚」との噂は消えない。
組長だった父親はヤクザから足を洗っているとも聞く。
ヤクザを排除しようと躍起になっているプロ球団が指名に踏み切るんだから過去の清算など、身辺整理は完了しているのだろう。

高校入学時に勃発しなかった争奪戦が、今秋、各プロ野球球団によって繰り広げられるのだ。
出身地である広島カープが争奪戦から撤退している意味とは?
ボクが最も興味を惹かれるのは、プロで成功しなかった、プロを辞めてからの進路だが…。


彼のいない夏の高校野球が開幕した。
優勝予想は、愛媛県代表今治西。
単勝10000円。
根拠は全く無し。  
Posted by foe1975818 at 00:03Comments(7)TrackBack(0)

June 24, 2007

気質

サッカーを観に行ったら、90分で決着がつかずに延長戦に突入した。
相撲の千秋楽を観に行ったら、魁皇と白鵬が1敗で並び、優勝決定戦に突入した。
井上陽水のコンサートに行ったら、その日だけゲストで奥田民生が現れ、2人で「ありがとう」を披露してくれた。
立体駐車場で5階まで満車状態だったのに、自分がゲートを潜った時に1階の1台分のスペースが空いて滑り込めた。

いずれも「運がいい」に分類される。
サッカーや相撲なら内容が伴わなければ時間の無駄に終わってしまうが、ライブはできるだけ長い時間体感できるに越したことはない。


「甲子園のチケットが入る。土曜のデーゲームやけど行けるか?」
金曜夜に友人Yからメールが届いた。
阪神VS日本ハム。
日本ハムは交流戦の優勝がかかっているため、絶対に負けられない。
対する阪神も大歓声が後押ししてくれる地元・甲子園で無様な試合は見せることはできない。
手に汗握る熱戦が期待できること請け合いである。
ただの野球好きで阪神ファンでも日本ハムファンでもなんでもないが、チケット入手困難の甲子園ならば行くに決まっている。
二つ返事で返信した。

肝心のチケットは、なんとバックネット裏の前から11段目。
しかも、無料での提供。
本来なら5000円は下らないぞ。
なんでもバックネット裏の年間シートを購入している友人Yの会社の先輩が仕事で観戦できないため、野球好きの我々に声を掛けていただいたワケだ。
なんとラッキーなのだ。
おしっこをちびるぐらいに感謝申し上げます。

試合開始は14時。
12時に到着した。
日本ハムの打撃練習の最中。
写真は、先日2000本安打を達成した田中幸雄選手のトスバッティング風景。トリッキーな髪型

さらに、謎の外国人と談笑する日本ハムのヒルマン監督。脚が長い
因みに日本ハムの4番セギノールは写メに収め切れないぐらいに馬鹿でかい。
ちょっとした化物だ。

程無く双方のチームの先発投手が発表された。
阪神は福原。
対する日本ハムはダルビッシュ。
おお!
なんとラッキーなのだ。
エース対決ではないか!(福原はエースとは認められんが)
これは緊迫した投手戦が期待できる。

試合開始。
日本ハムの切り込み隊長森本が1,2塁間を破るヒットで出塁し、4番の化物セギノールのレフトへのタイムリー2塁打で先制。
5番小谷野を迎えた福原。
そして福原が投じた球が、小谷野の鼻に直撃。
福原は危険球で退場。
信じられな〜い。
甲子園がどよめいた。
まだ20球も投げてないぞ!

小谷野は鼻にティッシュを詰めて試合に復帰。
頭部へのデッドボールなので、後遺症が心配される。
阪神は急遽、江草が登板。
準備もままならない緊急登板だったため、江草がこの後、乱れ打ちに遭い、日本ハムが3点先制。
逆に、阪神はよく3点で凌いだ。

ボクは阪神の負けを予言。
ダルビッシュ相手に初回から3点をプレゼントする阪神の大盤振る舞いぶりに虫唾が走った。
緊迫の試合展開を予想していたボクはガッカリ。

ところが、ダルビッシュが阪神に付き合ってしまった。
元来、立ち上がりが悪いが、この日は特に乱調。
3連打で先制されると、4番アニキこと金本が逆風を突いて右中間スタンドに逆転スリーランホームランを放った(そもそもセギノールの拙い守備が引き金となっている)。
甲子園は総立ちだ(ボクは着席したままやったけど)。

ダルビッシュはこの後も逆球のオンパレードで立ち直ったとは言い難かったが、阪神の湿った打線にも救われ、0を積み重ねた。
それでも球速は150km/hオーバーを連発。
投球数は100球を遥かにオーバーしていたというのに、恐るべきスタミナだ。

7回。
甲子園に風船が舞い上がる。飛ばす前に割るなよ

唾液が落ちてくることを危惧し、ボクは風船を膨らますことなくその瞬間だけさっさと避難した。

日本ハムは阪神を大きく上回るヒットを放ちながら、残塁の山を築く。
特に9回、ライト前ヒットで出塁した稲葉が盗塁死したシーンは不可解すぎる。
バッターは4番の化物セギノール。
仕掛けるにしろ、追い込まれてからでよいだろうに。
まだノーアウトだ。
サインなのか、独断なのか?
三振を喫した化物セギノールは、ベンチに帰る途中で怒りを顕にし、バットを叩き折った。
誰に対する怒りだろうか?
逆に、140km/h前半の球速で調子を掴み損ねていた藤川は完全に息を吹き返して、後続を断った。

4-4で試合は延長戦に突入。
これまたラッキー。
ダルビッシュが悪いなりにも9回を投げ切り、救援投手陣を温存して延長戦を迎えた日本ハム。
同点の場面でJFKをつぎ込み、「必死のパッチ」で延長戦に持ち込んだ阪神。
全く対照的な両チーム。
この構図が試合結果にそのまま反映された。

延長11回。
鼻にデッドボールを食らった日本ハムの小谷野が、JFK降板後の頼りない阪神中継ぎ陣を担う橋本から、レフトポール際へツーランホームランを放ち、勝ち越し。
後遺症もどこ吹く風だ。
日本ハムはこの2点を、満を持して登板した武田久と、守護神のマイケル中村がガッツリ守り、逃げ切り勝ち。
交流戦の優勝を決めた。

試合終了は17:30。
5時間半も甲子園に留まった。
ラッキーなことだらけ。
大いに堪能した。


ただ、腕と顔が激しい日焼けでヒリヒリして、まともに風呂に入れなかった。

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Posted by foe1975818 at 12:07Comments(7)TrackBack(0)

August 23, 2006

甲子園は 清原のためにあるのか!

甲子園が終了しても一部でハンカチタオルフィーバーが、依然、巻き起こっている。

斉藤は群馬県の中学から早実に入学し、駒大苫小牧・田中は、はるばる兵庫県から北海道へお出ましである。
昨今の高校野球は、この「野球留学」がやりすぎではないか?と問題になっており、今夏、全国の野球部員の出身地を隈なく調査したところ、県外出身者が最も多かったのは山形県で、逆に輩出している側のトップは大阪府との結果が出ているそうな。
山形県が受け入れトップなのは、東海大山形高校が清原・桑田のKKコンビのPL学園に29-7という歴史的大敗を喫し、山形県の高校野球関係者が「この屈辱、晴らしてみせるぞよ!!」と息巻き、全国から甘い言葉で巧みに野球小僧を誘ってきた結果、というのがボクの超妄想的見解である。

今大会で山形県勢初のベスト8入りした日大山形も、きっと例に漏れず県外出身者で固められていたことだろう。
ボクは輩出トップのガラの悪い大阪に棲息しているので心理は分からないが、例えば山形県にお住まいの高校野球好きな方は、この日大山形に対する「思い」は如何様なものなのだろうか?
町に活気が出て、町興しに一役買ってくれるのでありがたいと思っているのか。
若しくは、どこの骨とも分からない馴染みのない坊主連中が活躍してるだけで、心の底から応援する気にならないと思っているのか…。

逆に、なぜ、自分の出身地を飛び出してまで野球留学をする必要があるのか?
様々考えられる要因のうちの1つとして、予選の厳しさが挙げられるのではなかろうか。
神奈川や大阪は参加校が200近くに上る。
それに比例して強豪校も数多く犇き、甲子園に出場することはもちろん、レギュラーを獲得するだけで骨を折る。
逆に地方では参加校が40そこそこで、高知などは明徳義塾か高知商に入学し、レギュラーさえ獲得すれば、2,3回は甲子園の土を踏むことは容易い。
弊害は、そこで落ちこぼれて腐った連中が不祥事を起こしている事実である。

その腐る連中を出させないためなのかどうかは不明だが、智弁和歌山は毎年(1学年)10人程度しか野球部に入部させない少数精鋭部隊である。
よって、1年からでも甲子園の舞台を踏むチャンスは増え、これがエンドレスで続くため、甲子園経験者が毎年のように数人存在することになり、例年、ツワモノが出場し好成績を収める(そのわりにプロで活躍してる選手は少ない)。

早実・斉藤は、出場校の少ない群馬県からわざわざ出場校の多い西東京へ飛び込んだ、いわば「逆野球留学」であるが、彼の活躍により、甲子園絶対主義の機運が高まることは間違いないところである。

親が強制するのではなく、本人が自発的にどこどこ高校で野球がやりたいと訴えるならば、ボクは野球留学に賛成である。
大阪から飛び出して地方に野球留学した人間を「逃げた」とも思わないし、「大阪や神奈川代表を2校にしろ!」とも思わない。
親元を離れ、寮に入って集団生活することに弊害もあるが、そこから学ぶこともきっと多かろう。
ボクは経験ないけど。

ボクが今、気になるのは、野球留学で地方へ飛び散った高校球児たちの「その後」である。
その地方の大学へ進学したのか、就職したのか…。
極力、そこに住みついてほしい。

東京や大阪に住んでてひしひしと感じるのだ。
人、多すぎません?

昨日、大阪府豊中市が、バケツを引っ繰り返して、その空になったバケツを後頭部に投げ付けられた様な猛雷雨に見舞われた。
豊中市の隣りのボクが住み着いてる箕面市でも、川遊びをしていて逃げ遅れた子供が消防署員によって助け出される事案が発生した。
逃げ遅れたのは、その猛雨が想像を絶するぐらいに猛烈だったからに他ならない。

ここ数年の都会における異常気象は、ヒートアイランド現象が原因として挙げられている。
人が集まる→町が整えられる→コンクリートジャングル→地面が熱せられる→上昇気流発生→異常気象→ボクの仕事が忙しくなる(これが言いたかった!!)

皆さん、全国各地に散らばりましょう!


ボクは動くつもりないけど…。  
Posted by foe1975818 at 22:39Comments(9)TrackBack(0)

August 18, 2006

Unhappy Birthday

痒い痒い痒い!!
グロテスクな赤いデキモノとの長きにわたる熱闘が漸く終幕を迎えたというのに、次は日焼けときなすった。
あれから4日。
常に背もたれにもたれ掛かっている。
なぜなら背中を離していると痒くて死にそうなので、背中をゴシゴシと押し付けている。
「痒さ」がこれほどまでに恐怖だとは…。
生き地獄である。

あたかも昨日の智弁和歌山VS帝京の壮絶な打撃戦を彷彿とさせる、ボクと痒みとの熱闘。
あたかもW杯のオランダVSポルトガルの退場者続出の大乱戦を彷彿とさせる、ボクと痒みとの熱闘。
あたかも阪神大章典におけるナリタブライアンとマヤノトップガンの抜き抜かれつの大接戦を彷彿とさせる、ボクと痒みとの熱闘。
あたかもメンバーの葬式で発覚した藤井フミヤと高杢禎彦の泥沼の確執を彷彿とさせる、ボクと痒みとの熱闘。
あたかもレンタルビデオ屋において、店員が男だったらアダルトビデオを借りようと決断し、入店後、即、祈るような気持ちで店員の性別を確認していた若かりし頃を思い起こさせるような、ボクと痒みとの熱闘(今はむしろ逆だったりする)。
あたかも巨大なうんこさんを排泄したため肛門が裂けて痔になり、その後のうんこさん排泄時に「また巨大なヤツが出て裂けたらどうしよう」と思いつつも排泄しないと破裂死してしまうので、ドキドキしながらその行方を踏ん張りながら固唾を飲んで見守ったあの日を彷彿とさせる、ボクと痒みとの熱闘。

さらにどんな「あたかも」があるかな?と集中して思い起こすうちにいつの間にか痒みのことをすっかり忘れちまってる。
なるほど、ボクにとってこれが痒みを忘れる方法なのか!
しかし、今日、31歳になったことに関しては、どうしようにも忘れられないのは残念だ。  
Posted by foe1975818 at 18:18Comments(18)TrackBack(0)