March 05, 2007

延長料金

皆様は自分の住む町についてどれくらいご存知でしょうか?

大阪府北部を南北に貫く自動車専用道路・新御堂筋。
その北端は、ボクが棲息している猿と紅葉と滝と西川きよしと笹川良一でその名をちょっとだけ馳せている箕面市である。

この新御堂筋の北端が近々延長される。
箕面市の山奥に存在する止々呂美(トドロミ)までトンネルを掘り、そこからさらに京都府亀岡市まで伸びるとのこと。
既にトンネルは貫通しており、後は細かい詰めの部分だけである。

はっきり言わせてもらって、この延長線はお金の無駄使いだ。
止々呂美は極めて人口が少ないため、利用する人間も少ない。
しかも通るのに600円が必要なのだとか。
誰が通るねん!

でも待てよ。
ボクは止々呂美を訪れたことがないではないか。
同じ箕面市に所属しているが、ごっつ山奥に存在すると親父から聞いていたし、知人もいないし、訪れる機会もなかったからである。
そもそも止々呂美の存在そのものに疑念を抱いていた。

もしかして解読不明の言語を発する原始人みたいな人が棲息しているんじゃないだろうか?
その彼らがどこぞの独裁帝国のように人さらいをしている物騒な町なんじゃないか?

てなことを誠に失礼ながら想像していた。

そんな原始な彼らが、延長線を切望しているかもしれない。

それら全てを確かめるため、友人Yとよしゆきロビンソン探検隊は止々呂美探検へと繰り出すことにしたのである。

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Posted by foe1975818 at 23:06Comments(4)TrackBack(0)

November 27, 2006

狩り

先週末は我が箕面市に紅葉狩り客が押し寄せ、電車の中、道路が車でごった返していた。
地元住民にとっては何の有り難味もなく、渋滞を誘発し、ジムへ到着した時間が大幅に遅れて鬱陶しいだけだったとは口が裂けても言ってはいけない。
観光客が押し寄せたところで、住民税が安くなるわけでもない。

紅葉狩りの行程は、電車ならば阪急箕面駅を降りてすぐに山へと導く道が続き、終点にはご立派な滝がそびえる。
道中は紅葉が季節外れの花火のように色鮮やかな葉を広げ、露店に毛の生えた程度のお土産屋さんが軒を連ねる。

ここの名産は「もみじの天ぷら」。
「天ぷら」と名づけられてはいるものの、れっきとした「お菓子」で、味は甘い。
間違ってもご飯のおかずにしてはいけないのである。

以前、東京在住時にバイト仲間へ恩着せがましくお土産として持ち込んだとき、皆の微妙なリアクションをGETし、してやったりのボクだった。
はっきり言って、好き嫌いがはっきりと表れてしまう代物なのだ。
事実、「いけますよ!○○さん←ボク。これ、ヤバイっすよ!」と最大限の賛辞を送るバイト連中も数人いた。

でも、絶賛する連中の首根っこを掴んで告げてやりたい。
この天ぷらを作っている工程をその眼で見てみな!と。
油まみれで食う気が失せまっせ。

まあ、店で売られている一番ちっこい袋のもみじの天ぷらぐらいは一か八かで買って、食べてみてください(フォローにならんかな?)。
ボクも1年に一度ぐらいは食べます。
いや、2年に一度かな?
いや、5年かな?
というか何年前に食べたっけ?

ところで、この「紅葉狩り」という表現。
別に木によじ登って紅葉の葉を片っ端から「狩る」わけではないのに、なぜ「紅葉『狩り』」なのか?

調べたところ「狩る」とは「眺める」の意味も共有しているらしい。
しかも歴史は古く、「紅葉狩り」という言葉は万葉集にも登場するそうで、1200年以上前、奈良時代にすでに存在していたとのこと。

もしかして知らないほうが恥ずかしいことだったんですかね?
だとしたら、相変わらず国語に弱いボクを露呈したことになる。

お恥ずかしい。
紅葉よりも頬を赤らめるボクである。  
Posted by foe1975818 at 22:39Comments(11)TrackBack(0)