May 07, 2007

コバジュン

ひょんなことで、970万円が手元に転がり込んできたらどうします?


昨日の競馬NHKマイルカップの3連単の配当が、970万円と大爆発。
100円玉が970万円に化けたのだ。
はい、馬券事故発生。
いや、馬券詐欺だな。
的中者は払い戻し金額を目にして腰を抜かし、競馬場や場外馬券売場で払い戻し金を手にした人は再び腰を抜かしたことであろう。
有り余った金で体を支える杖を10本購入しても痛くも痒くもない。

言うまでもなくボクはハズした。
発売締め切り直前まで11番トーホウレーサーか12番シベリアンバード本命で悩んでいたが、馬体重などを考慮した挙げ句、初心を貫いて11番と心中を決意。
3連複の11番1頭軸で5、9、10、12、13、14、15、17へと流し(28点買い)、残りは11番からのワイドで押さえ、11番の単勝も購入。
磐石の態勢を整えた。
要するに、11が3着以内突入なら、何かしらの馬券が的中である(多頭数ならボクはこの戦法で勝負することに決定した。金額は自信度に比例する)。

最後の直線は熱かった。
外から11番がジワジワ迫ってくる。
珍しくボクと本命がかぶっていた親父と「11」の大合唱。
11番の内隣を走っていた1番人気の10番ローレルゲレイロの手応えが圧倒的に良い。
ここから親父が半狂乱。
実は親父は10と11の3連単2頭軸マルチでの勝負していたのである。
親子の地響きのような絶叫に、TVの上で寛ぐ愛猫ピータンも跳ね起きた。

11番が10番と併せ馬で伸びてきてほしいとの願いは虚しくも散った。
10番が先頭に立つ。
その内側から12番シベリアンバードが忍び寄ってきた。
ジリジリ伸び脚の11番が馬券対象外な状況で、12番の3着以内入線は最低最悪の結末。
それだけは避けたかったが、その通りに決してしまいそうな雰囲気だ。
今度はボクが半狂乱。
「勝春やめんかいコラー!!!」
願いが通じ、外から鬼のような脚で牝馬の14番ピンクカメオが駆け抜けていった。
それでも12番は3着の態勢。
「アカンアカンアカン!!!」
ボクはバイオハザードのゾンビのような雄叫びを上げ、現実逃避するためにTVを叩き割ろうとした瞬間、18番ムラマサノヨートーがニュルニュルと忍び寄ってきた!
「差せーっ!!!」

ギリギリ差してくれた。
12番は4着に垂れ、ボクの本命馬11番は5着。

ボクは走り終わった馬たちよりも息を切らせていた。
TVも無事だ。
親父はテーブルに頭を打ちつけてうなだれていた。

どう捻くれた考えをもってしても勝利した14番ピンクカメオを「軸」に据えては買えない。
無茶苦茶である。
これまでの戦歴でキラリと光るものも垣間見れなかった。
この馬を管理する国枝調教師はここ東京競馬場ではなく新潟競馬場に遠征していたし、この馬を所有するディープインパクトと同じ馬主の金子氏も、単勝とワイドで軽く勝負していた。
陣営ですら匙を投げていたのだ。
それでもボクが3連複の相手に組み入れたのは、騎乗していたのが腕達者な内田騎手だから。
それだけ。
とはいえ今回の騎乗も決して褒められたものでもなく、もし上位人気であんな騎乗だったらただでは済まない。
物凄いロスを承知で大外に進路変更した時は、既に残り200m。
人気薄の気楽さ、重馬場、前が止まった要因などを加味したとしても、あそこからなんであんなに伸びる?
この馬の兄が同じ舞台の安田記念を大波乱で制したブラックホークだから?
内田騎手によって名を上げた「スーパーホーネット」と「マイネルハーティ」が10分前の京都競馬場のレースでワンツーフィニッシュしたから?
サインか?
でもそれがどうした。
やっぱり14番を軸に買えるワケない。
一世一代の大駆けの理由は、ピンクカメオちゃんに訊いてくれ。

3着の18番ムラマサノヨートーはもっと無茶苦茶である。
ボクも大概無茶苦茶な馬券を買った。
でもそれを大きく上回る無茶苦茶な結果。
ボクもまだまだ無茶苦茶不足だ。
18番は、有力馬に押されていてもおかしくはなかったスズカコーズウェイを押し退けて抽選で滑り込んだ馬で、オマケのように18番枠に収まっていた。
加えて騎手の小林淳一も地味すぎる。
彼を本命に勝負を賭けたことなどないし、まず騎乗数すら少ない。
競馬を少しでも齧っている人間ならば、まず最初に消去する馬。
ボクも消去した側の人間で、精神的押さえのワイドに組み入れただけである。
おそらく日本全国どの競馬新聞を隈なく調べてみても、この馬に重い印をつけている記者は皆無だろう。
仮にいて、その人からどんな理由で印を付けたかを懇々と説明を受けたとしても、ボクは永久に納得しない。
サイン馬券なら…。

何にしろ、今回ばかりはグッジョブだコバジュン。
もし君がチロっと差し込んでいなければ12番が3着だったワケだ。
ボクはTVを叩き割った後に卒倒し、おそらく今後数年は普通に日常生活を送れていなかったものと想像する。

史上稀に見る大混戦の下馬評は、見事にレースに反映された。
こんな手に汗握る大混戦のG気鯡楫發靴燭里、ホクトベガが制したエリザベス女王杯以来だ(古いな)。


羨ましいの、970万円。

もし970万円が転がり込んできたら…。

やっぱり長年かけてチビチビと馬券につぎ込むんだろうな。  

Posted by foe1975818 at 23:12Comments(9)TrackBack(0)