November 29, 2006

選択の自由

つい先日、勤務地の阪急某駅を下車したときのこと。
エスカレーターを下りた少し先の場所でmihimaru GTのヴォーカル似のかわいい女の子と、mihimaru GTのRAP担当似の男前の2人で構成されているユニットがポケットティッシュをノリノリで配布していた。
「宜しくお願いしま〜す。」
どうやら新規で何かの店を立ち上げたための宣伝込みティッシュなのだろう。
朝から程よく元気がよく、聞いてるこっちが元気を貰える。

昼間は11月下旬とは思えない温暖な気候に包まれてはいるものの、朝晩の風は冬のそれで、ボクの鼻から容赦なく鼻水が滴り落ちることが珍しくなくなった。
したがって、無料で大盤振る舞いされているティッシュなどは漏れなくもぎ取らなければならない。
できればユニットの足元に保管してあるダンボール箱ごとお持ち帰りしたいのが本音だ。
mihimaru GTのヴォーカル似のかわいい女の子のほうをお持ち帰りしたいなどと淫らな思いは一切抱いておりませんので悪しからず。

通勤通学の時間でもあるために、配布するユニットもダンボールから足りなくなったティッシュを取り出すための屈伸の回数が頻りない。
ボクはその様子をエスカレーターを下りながら見つめていた。

が、いざ擦れ違ったとき、なぜかボクには配布してくれなかった。
偶然タイミングが合わなかっただけだと指摘されるかもしれないが、ボクは敢えて貰えるタイミングで横を通ったのでその可能性は0。
むしろ避けられている感じすらした。
ボクは心に引っ掛かりを覚えつつも、その日の勤務は無事、怪我もなく終えた。


今日、またもここの勤務地のためエスカレーターを降りていると、ボクを避けたあのユニットが性懲りもなくポケットティッシュをノリノリで配布している姿が視界に入ってきた。

「今日こそ頂戴する!!(ティッシュのほうですよ。女の子ではなく)」
ボクの決意はいつになく固かった。
運よくボクの前は空いており、これはもう100%頂ける状況が整った。
エスカレーターに乗るボクの4段下の中年サラリーマンはティッシュを確りと受け取った。
さあ、ボクの出番である。
下に待ち構えるは女の子ほうだ。
これまたラッキー。
気分上々である。

気の早いボクはサラリーマンが受け取る頃には少し左手を差し出していた。
もうティッシュを掌に置いてくれるだけでOKの状況をお膳立てしてあげたのである。
ナイス、アシスト!

なのに貰えなかった!!
Why!!!
申し訳なさ気に出した左手のやり場に困ったボクは、そのまま指の骨をバキバキと鳴らして誤魔化した。

分からん…。
踵を返して戻って貰う勇気もない。
ボクは前をとぼとぼ歩くさっきの中年サラリーマンに思い切って声を掛けた(こっちの勇気も相当必要としたけど)。

「すいません。さっきのティッシュって、どんなヤツか見せてもらっていいですか?」
「えっ?いや、まあいいですけど。どうかしたんですか?」
「いや、ボク貰えなかったんですよ。」
「ハハハ、なんなら差し上げましょうか?」
「いやいや、結構ですよ。見るだけでいいので。」
「はあ…。」

訝しげな表情を浮かべつつもサラリーマンがスーツのポケットからゴソゴソと取り出してくれたティッシュの裏をまじまじと拝見して、ここ数日間心に引っ掛かっていた異物感が見事に除去された。

ユニットがノリノリで配布していたのは、新装開店した「美容院」の宣伝ティッシュだったのだ。

ははは…。
ボクに配ってもしょうがないよね。
ボク、丸坊主だし。

仮に手渡されたら「嫌味か!」って突っ込んでしまうかもしれんし。  

Posted by foe1975818 at 23:23Comments(11)TrackBack(0)